《がんになると、確かに医療費がかかります 保険証を出せば、3割以下の負担になる 日本の皆保険制度は素晴らしいなと、患者になるとつくづく感じます》
3月6日に更新したブログで、こう綴ったのはフリーアナウンサーの笠井信輔(60)。都内で開催された生命保険業界のセミナーに参加したことを報告し、自らの経験談を綴った。
’19年9月にフジテレビを退社し、フリーに転身した笠井アナ。だが直後に悪性リンパ腫に罹患していることが判明し、約4カ月半に及ぶ抗がん剤治療の入院生活を経験。現在は完全寛解し、仕事に復帰している。
ブログでは冒頭のように前置きした上で、《ただ 薬も高いですし、なんだかんだ言ってお金かかるんですよね 特に厳しかったのは、個室代金》と言及。
入院当初は大部屋に入ろうとしていたが、《「ステージ4、アグレッシブな予後の悪いがんタイプ」と言う私の病気の進行具合と、その他様々な事情でナースセンターに1番近い個室に入ることになりました》と個室を選択した理由を綴った。
しかし《保険証きかないんですよね 個室は…》と漏らし、《私の一般個室は、1日3万円ほどでした》と告白。
一般的に入院費用は治療費や入院基本料以外に、食事代、差額ベッド代、消耗品代などがかかる。なかでも差額ベッド代とは、通常の大部屋よりも条件の良い少人数部屋や個室を希望した場合に発生する費用を指す。約4カ月半の入院生活を送った笠井アナは、個室代金の総額についてこう明かしたのだ。
《1ヵ月で90万円 4ヶ月で360万円 さらに、2週間と消費税で ざっと400万円ほど個室料金だけでかかったのです》
また直前にフジテレビを退社していたことも、費用負担に重くのしかかっていたようだ。
笠井アナは《一般サラリーマンですと4〜5ヶ月入院で、1日も会社に行かなくても、休業補償や健康保険組合の傷病手当で、基本給の6割から7割はいただけるはずなんです》と綴り、《しかし、私はがんと診断される2ヶ月前にフジテレビを辞めたばかりでした 役所など様々なところに電話をして支援を求めましたが「退職したばかりだとダメです」と、何も助けもありませんでした》と振り返った。
だがいっぽうで、《精神的に本当に楽になりました》と個室ゆえの良さもあったという。家族でクリスマスや節分といったイベントを楽しむことができたといい、《4ヶ月半もの苦しい入院生活を乗り越えられた1つの要因として「個室だった」と言うのは私にとっても家族にとっても大きな事実でした》と回想。
とはいえ《でも、やっぱり、治療費以外に400万円近い個室代が必要と言うのは厳しいものがありました》と綴り、《結局、我が家の家計を救ってくれたのは 医療保険のがん特約、がん保険だったのです》と医療保険が役に立ったことを記していた。
個室代に400万円もかかったことを明かした笠井アナに、様々な反響が寄せられている。
《個室料金すごい額ですが払えたのはすごい!》
《東京の大きな病院の個室は、一日3万円ですか…。ため息が出ました》
《2ヶ月前にフジテレビ退職し、傷病手当金無かったんですね。会社員でいれば安心だったんですね。これが会社員や公務員と自営業の方との社会保険の違いですね。勉強になりました》