4月からスタートしたNHK連続テレビ小説『虎と翼』。“日本初の女性弁護士”となった三淵嘉子さんをモデルにした作品で、伊藤沙莉(29)が主人公・猪爪寅子を演じている。
朝ドラでは珍しく、主人公の幼少期が描かれず、女学生の寅子が法学部進学を決断するところから話が展開。そんな第一週でキーマンとなったのが、石田ゆり子(54)演じる虎子の母・はるだ。法曹を志す寅子に対し、厳しさと優しさの両方を持って接するはるを熱演した石田に、視聴者からは「石田ゆり子さんが演じる意味があった」と高く評価する声が挙がっている。
今回の『虎と翼』をはじめ、最近は母親役を演じることも多い石田だが、プライベートでは長年独身を貫いている。
‘18年に出演した『サワコの朝』(TBS系)では、結婚願望はなくはないものの「ずっと人がそばにいると頭がおかしくなりそうっていうか、一人になりたいと思ってしまうんです」と語っていた。
共演者からたびたび「天然キャラ」といじられ、ほんわかとした雰囲気から“癒し系”と言われることも多い石田。しかし、そうしたパブリックイメージとは裏腹に、私生活では”ヤリ手”な一面が。
石田は’99年に、実妹である石田ひかりとともに個人事務所を設立し、以降は社長と女優という二足の草鞋を履いている。’19年10月に出演した『アナザースカイ』(日本テレビ系)での、「お金って紙だから、紙がいっぱい残ってるか、経験があるか。(私は買い物をして)経験に換えていきたい」という“名言”が有名な石田だが、自宅には相当なお金をかけていた。
「’16年に都内の一等地を購入し、建物と合わせて3億円ともいわれる豪邸を建設しています」(芸能関係者)
4月9日発売の本誌では、昨年10月3日に迎えた54歳の誕生日に石田が「不動産売買、賃貸及び管理」を目的とした新会社を設立したことを報じている。超売れっ子の石田だが、常に先行き不透明な未来に向けて入念に備えておきたい性格のようだ。
「石田さんは豪邸以外にも、複数の高級マンションを所有しており、その資産総額は7億円ともいわれています。
50歳になる少し前には、知人に女優としてずっと活躍し続けることへの不安を漏らした上で、裏方としても活動できるよう脚本を書くことへの興味を示していたといいます。引く手あまたにも関わらず、慢心することなく将来の備えをしているところが売れっ子たる所以なのかもしれませんね」(前出・芸能関係者)
NHKが4月5日に公開したインタビューで、石田は朝ドラで演じる“はる“についてこう語っている。
《当時は女性がお嫁に行くことが当たり前でしたが、きっとはるも元々は寅子と同じように自立したかったんだと思います(中略)。(娘の寅子に対し)お見合いをして結婚した方が絶対幸せになれるのにという気持ちがありながらも、自分のやりたい道に進みたいという寅子の意志を目の当たりにして、はるとしてはうれしい気持ちもあったんじゃないかなと思います》
はるの母を好演する陰には、石田の“自立”した生き方があったのかもしれない。