人気ラッパーと格闘家がXで盛大な“口論”を繰り広げている。
ことの発端は、ラッパーのSILENT KILLA JOINT(29)が6月15日、Xに投稿した《良く日本で耳にする「クルド人は…」「中国人は…」「韓国人は…」とかマジでクソやと思う》という意見。日本人も含めてどの国にもいい人間もいれば悪い人間もいるため、ひと括りに批判すべきではないという指摘だった。
この意見に異を唱えたのが、元プロボクサーで格闘家の細川バレンタイン(43)だった。細川はXに《全然おかしくない》と投稿し、《グループの悪い人達の行動が目立つならば、そのグループは危ない!悪だ!と考えて行動する方が、こちらにとっては安全で得》であり、《グループのイメージを変えたいならば、そのグループ内の良い人達が、グループ内の悪い人達を変える努力をすれば良い》と反論した。
それに対し、SILENT KILLA JOINTは《「◯◯人は…」と言う主語がまずデカいと思います》とXで反論し、《格闘家の中にも真面目な人もいれば不良もいますよね》と投稿。
すると細川は《うん でも格闘家の中の一部の悪い人間の悪さが目立っていたら『格闘家は、、、』と言われておかしくないし、言われるべきよ》といい、《人と接する時に、相手がネガティブなグループの一員だから、こいつも悪人!と決めつけて接する奴は教養のない馬鹿だ》としつつも、格闘技大会「ブレイキングダウン」の出場者を引き合いに出して、グループの悪評を払拭したければ内部から悪人を排除すべきで、外部の人間が心中で”先入観”を持つこと自体は《何も問題ないし そちらの方が圧倒的に得》と持論を展開。
これに対し、人気ラッパーの呂布カルマ(41)がXで《べき論ならそうする人がいても仕方ないけど、なるべくそうじゃない方が良くないですか?》と突如参戦。さらに「ブレイキングダウン」出場者という括りと国籍を同列で例えるのは《無理ある》と指摘した。
すると細川は《アホな事を言わんでくれ》と一蹴。例え話はあくまで例え話だとした上で、《社会と言う集団で生きていくメリットの一つは、周りの人の統計的データで個人が失敗しないよういにできると言う事》であり、偏見のない世界は偽善的であるため《『〇〇は、、』と言いながら、人は一人一人違うという事を頭に入れればいいだけ》と私見を述べた。
父親がナイジェリア人の細川に対し、呂布は“黒人”という括りで偏見を抱かれてもいいのかと問うと、細川は《全然OK》だといい、《マイナスな偏見がある事と、そこから個人を全く見ずに差別と言う行動に移す事はまた別の話》であり混同すべきではないと発言。偏見に対しては、内側から自浄作用が働くべきであるとの持論を繰り返した。
呂布は《貴方は黒人全体への負のイメージを払拭する為に何が出来ますか?また、日本で生まれた黒人の子供達にもそれを強いるのですか?》と疑問を呈すると、細川は《生き方で証明するしかない》といい、《偏見に泣き喚くんじゃなくて、それにどう立ち向かうか?を見せてると俺は思ってるよ》と発言。《日本で生まれたすべてのハーフは、当然それを背負うよ 俺たちの先祖や、俺たちが背負ったように》と回答した。
それに対して呂布は《現状背負わざるを得なくて、それを背負えない子も沢山いて、背負わなくても良い様に偏見を無くしていけたら良いねって話じゃないんですか?》と、負担を強いる必要はないと指摘。
すると細川は持論を展開しつつも、ラッパーにいいイメージはないと言い《俺は、馬鹿が大嫌いなんだよ》とヒートアップ。これに対し、呂布も《馬鹿はお前だろ》と応戦。さらに細川は《馬鹿ラッパーが頭悪いな》《昨日、今日、偏見について考えだしたお子ちゃまが吠えんなよ アホが》と罵り合うことに。
偏見を“無くせ”と騒ぐだけではなくならないと主張する細川に対し、呂布は《覆ってきた偏見や差別なんかここ数十年のうちに腐るほどあるだろうが。お前こそ歴史を勉強しろアホが》と反論するなど、泥試合となった。
どちらも“偏見”について真剣に議論しているだけに、建設的な結論に達することを願う。