aikoを脅し、スタッフも一掃…24年支配された“育ての親”プロデューサーの「洗脳手口」
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これが千葉被告による“排除”だとすれば、典型的な洗脳の図式であると前出の横山さんは言う。

 

「コントロール権を自分だけが握るために、その障害となる存在を遠ざけ、支配したい人物を孤立させるという手法です。支配対象の態度の変化を感じ取ったときなどに、環境を劇的に変えてしまうのです」

 

’09年には千葉被告が「buddy go」の役員に就任している。aikoは公判で、千葉被告から、

 

「おれがいなくなったら、バンドメンバーが集められなくなるよ」

 

そう脅迫めいたことも言われたと証言している。前出の横山さんが続ける。

 

「aikoさんにとっては、千葉被告に対し『なんだかおかしい』というモヤモヤした感情が昔からあったのかもしれません。おそらくそのたびに『自分のためにいろいろしてくれる人だからやっぱり信じよう』と自分に言い聞かせていたはず。当初は本当の二人三脚の関係であったことが、最終的には千葉被告を信じるという選択をさせていたのでしょう」

 

“育ての親”は、悪辣な支配者と化していた。aikoに対し事務所の運転資金を融通することを強要し、いっぽうではグッズ販売で水増し請求をして私腹を肥やすという暴挙に及んだ。だが、そのいきすぎた行為が徐々に明るみに出ることに。

 

「’19年8月、千葉被告は本来取引先であるはずのaikoさんの事務所の役員に名を連ねていたことが職務規定違反に当たるとされ、ポニーキャニオンを追われています」(前出・全国紙記者)

 

さらに、’21年12月には“洗脳”が解けたaikoに背任容疑で刑事告訴されている。

 

aikoはこの約1年前に、自身のファンである年下の一般男性と結婚

 

「あくまで推測ですが、冷静に耳を傾けられる存在ができたことが、千葉被告との決別を後押しした可能性はあるでしょう」(前出・横山さん)

 

24年に及んだ“洗脳”から解き放たれたaikoは、’22年には短いスパンで新曲を続々リリース。心境の変化について、雑誌のインタビューで次のように語っている。

 

《セルフプロデュースだから前よりすごく自由なんです。(中略)これまでも歌や音楽は自分のそばにあると思ってましたけど、今はもうそばにあるというよりむしろ……体毛みたいな感じです(笑)》(『音楽と人』’23年4月号)

 

6月18日の出廷後にはXで元気な様子をファンに報告、最新シングル『相思相愛』も好調だ。真の自由を手に入れた歌姫は、ステージの上でさらなる輝きを見せてくれるに違いない。

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