近年、ヒコロヒー(34)ややす子(25)といった女性ピン芸人たちの活躍が目覚ましい。例えばヒコロヒーは’21年から、齊藤京子(26)との冠番組『キョコロヒー』をスタート。やす子も8月31日に放送される『24時間テレビ47「愛は地球を救うのか?」』(日本テレビ系)で、チャリティマラソンのランナーに選出されて話題を呼んだばかりだ。
’17年から『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)も始まり、ますます注目を集めるようになった女性ピン芸人。個性が強い芸人も多いが、面白いと評価されているのは誰か? 一方、面白さが受け入れられていないのは誰なのか? そこで、男女500人を対象に「面白い」と思う女ピン芸人、「面白さがわからない」女ピン芸人、についてアンケートを実施。今回は、「面白さがわからない」芸人についての調査結果を公開する。
まず第3位は、キンタロー。(42)だ。30歳でデビューしたキンタロー。は、’12年、デビューから1年足らずで元AKB48・前田敦子(33)のモノマネで大ブレイク。当初はメジャーなタレントのモノマネを行っていたが、近年は「お隣の国の天才子供歌手」「北京オリンピックで観た天才子供トランペッター」など独自路線を追求し、新たなファンを増やしている。
いっぽう先述の前田や元欅坂46・平手友梨奈(23)のモノマネが大炎上したことも。今月20日に放送された『FNS27時間テレビ 日本一たのしい学園祭!』(フジテレビ系)でピカチュウのモノマネをしたところ「怖すぎる」と話題になったことも記憶に新しい。
そんなキンタロー。に対して、アンケートでは独自のメイクや顔芸の印象が強いためか、《怖い》《顔芸だけでつまらない》《ワンパターン》という声が寄せられた。かたや本誌が行った「面白いと思う女ピン芸人ランキング」では2位にも選ばれている。モノマネ芸であるため、ハマる人とそうでない人が分かれるのかもしれない。
第2位となったのは、ゆりやんレトリィバァ(33)だった。’17年2月、『第47回 NHK上方漫才コンテスト』で女性ピン芸人として初めて優勝したゆりやん。同年末の『女芸人No.1決定戦 THE W』(日本テレビ系)、’21年の『R-1グランプリ2021』(フジテレビ系)で優勝を果たすなど、華々しい経歴を持つ。また’19年にはアメリカのオーディション番組『America’s Got Talent』にも出演し、国内外で注目を集めた。
『America’s Got Talent』では角刈りのかつらをかぶりながら、際どい水着姿で奇妙なダンスを披露したゆりやん。しかし、シュールで個性的な芸風ゆえに見る人を選ぶようだ。今回のアンケートでも《面白いと思ったことがない。海外の番組でウケたらしいが、その時の何が面白いのかわからなかった》《おもしろさがわからない》《身体を張ってるけど、今一つわからない》などの声が寄せられた。
『America’s Got Talent』だけでなく、今年4月にはアメリカの人気音楽フェス「コーチェラ」に出演しておりアメリカを攻めているゆりやん。12月にはアメリカに拠点を移すことも発表しており、新天地でどのような評価を得られるか注目したい。
そして、第1位に選ばれたのはフワちゃんだった。ド派手な服装とハイテンションなキャラで若者を中心に支持されているフワちゃん。もともとYouTuberとして活躍していたが、次第にテレビにラジオにと活動の場を広げていき、いまやバラエティ番組に引っ張りだこだ。
テレビでは『行列のできる相談所』(日本テレビ系)、ラジオでは『フワちゃんのオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)といったレギュラー番組を持ついっぽうで、今年4月から海外移住を開始。今後の動向が注目されている。
しかし“タメ口キャラ”や遅刻癖など、フワちゃんのマイナス面が物議を醸すことも。有吉弘行(50)やみちょぱ(25)、平成ノブシコブシの吉村崇(44)、サンドイッチマンの伊達みきお(49)から言動が注意されてきただけでなく、5月にはお笑いトリオ・ネルソンズの青山フォール勝ち(38)によって、「飛行機の離着陸の際、フワちゃんが座席を倒して起きないため客室乗務員が困っていた」といったエピソードが明かされていた。
そんなフワちゃんに対して、アンケートでは《どうしてもタメ口が、キャラとはいえ鼻につくので》《口の利き方や態度が気にくわない》《ただの非常識な人としか感じない。キャラクターと無礼は違うと思うが、混同している》《何が売りなのか、なんでテレビに出るのか、呼ばれるのか、が全く分からない》と、そのキャラクターを面白いと思えないを指摘する声が寄せられた。
’23年5月、「Oggi.jp」のインタビューで《周りの意見も取り入れると、自分の想像と全然違う展開に転がって、楽しいね》と語っていたフワちゃん。周囲から注意やアドバイスを受けたとき、自分の行動を見直すきっかけになれば、より広い層に支持されるかもしれない。