「8月1日に開催されたバスケットボール女子の日本対ドイツ戦のハーフタイム中に、松岡さんが、キャプテンの林咲希選手(29)にインタビューしました。
親善試合などでは時折、実施されることもありますが、真剣勝負の最中のインタビューにSNS上では〈選手に迷惑〉などといった声があがり、炎上していました」(テレビ局関係者)
’04年のアテネ大会から11大会連続で、テレビ朝日オリンピックメインキャスターを務めている松岡修造(56)。
批判を浴びた松岡だが、オリンピック選手たちからのもともとの評判は悪くない。
「熱血さに注目が集まりがちな松岡さんですが、確かな取材力を持っています。自身もオリンピアンですので、経験をもとに対話し、すぐに選手たちと信頼関係を構築してしまいます」(前出・テレビ局関係者)
選手たちから信頼を勝ち得ているベテランキャスター・松岡だが、同業者に対して、マナー違反を犯していたようだ。
「7月29日、阿部一二三選手(26)が柔道男子66kg級で金メダルをとった際、各メディアのインタビューがおしてしまい、表彰式の都合で新聞、通信社の記者たちの取材時間が十分とれないことがありました。
そんななかで松岡さんが熱心な取材を行って、あとに控えている新聞社や通信社の記者たちから反感を買い、『空気読め』『テレ朝はあいつをクビにしろ』という声があがったのです」(スポーツ紙記者)
そこで本誌が松岡の所属事務所に問い合わせたところ、こう回答があった。
《松岡が阿部一二三選手にインタビューしたのは、表彰式後のミックスゾーンです。ただ、そのインタビュー前にOBS(Olympic Broadcasting Services)の方から、試合終了後すぐのミックスゾーンのインタビューが長くなり、表彰式があるため、ペン記者の方たちが話を聞けなかったという状況の説明があった旨聞いておりますが、試合終了後のミックスゾーンに松岡はおりませんでした》
だが、前出のスポーツ紙記者はこう反論する。
「大幅におした試合終了直後のインタビューだけでなく、表彰式後の時間でも、会場運営スタッフはスケジュールを気にしている様子で、たびたび阿部選手を急かしていました。
そのため多くのメディアが質問できるように、一社一問が暗黙の了解のなか、松岡さんは2度も阿部選手を呼び止めて追加取材していたのです。
その結果、新聞社や通信社の記者の取材時間がまた減ってしまうことになりました」
記者たちからレッドカードを出された形の松岡。しかし、彼を救った人物がーー。
「阿部選手本人です。一部の取材陣のやりきれない様子を察知すると、激闘後で疲れているなか、取材予定時間を15分ほど延長して対応してくれたそうです。取材陣は阿部選手に感心しきりでした」(前出・スポーツ紙記者)
阿部は取材対応も金メダルだったーー。