■“その人”でちゃんと勝負していけるかが長期的な成功の鍵になる
二世だろうがコネがあろうが、長期的に見ればその人自身が何を目指し、何を発信していくかで成功は分かれます。そこでは強力な親のパワーもいずれ効果を失います。
同時に、一定の知名度やポジション、実績やファンを得てしまえば、その先で親と共演しようがバックアップがあろうが、基本的にそれは大きな批判にはなりません。ここを理解して親の存在を後ろ盾として考えるか、ないものとして頑張るかを考えることは、その人の戦略であり、その後の人生にも大きく影響があるのではと思います。
過去には元横綱の貴乃花親方の息子、花田優一さん(29)が、二世として番組内でデビューし、靴職人として活動していくことを宣言していました。当時はタレントにならないことで好感を得ましたが、その後タレントや歌手、俳優など活動内容がブレたことで批判を集めました。
スタートダッシュで靴職人を親の知名度に乗せてアピールしたところまでは良かったですが、自分の活動がその後ブレては意味がありません。結局持ったものを活用するか、無駄にするかは、本人の力量なのかもしれません。
今後も二世タレントの数は増えていくでしょう。どんな売り出し方がなされるか、注目です。
(文:おおしまりえ)