《私にできることはこれしかないけど、さーやずっと大好きだよ》
《さやちゃんもう3年たつんだね。こちらは寒いです。会いたいなあ》
《大好きな沙也加ちゃん、会いたいよ。また歌声聞きたいよ。ずっとずっと大好きだよ》
神田沙也加さんが’21年12月18日に突然この世を去ってから、3年の月日が経った。沙也加さんのInstagramの生前最後の投稿には、冒頭のように、彼女への愛を伝えるコメントが今も毎日のように増え続けている。
当時、沙也加さんの訃報に日本中が深い悲しみに包まれたが、両親である松田聖子(62)と神田正輝(73)の心痛は計り知れないものがあった。
亡くなってから数日後に北海道で行われた葬儀後、斎場で囲み取材に応じた2人だが、その表情は憔悴しきっており、涙ながらにコメントをしていた。
あれから3年、夫婦としての関係は終わった2人だが、ときに支え合いながら一歩ずつ前に進んできた。
訃報からわずか1週間後の12月25日、ライフワークの1つである『朝だ!生です旅サラダ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)のMCとして、スタジオに姿を見せた神田。悲痛な気持ちをおくびにも出すことなく、いつも通りMCの務めを果たしていた。
その後も同番組を休むことなく、気丈に振る舞い続けていたが、昨年5月ごろから番組内での姿に“激ヤセ”を指摘する声が増えることに。そして、同年11月には“体のメンテナンス”を理由に2カ月ほど休養に入った。
重病説も囁かれ、一部では深刻な体調不安を報じたメディアもあったが、休養を終えると再び番組に復帰。一時はかなり痩せて見えた容貌も、徐々にかつての神田の姿に戻っていった。そして、今年9月には番組から卒業し、27年半というMCの務めに幕を下ろした。
「激ヤセ姿が心配された神田さんですが、後にそれは“長期間のファスティング”によるものと明かしています。また22年に個人事務所を解散しており、『旅サラダ』卒業以降はタレントや俳優としての活動はしていませんが、最近は内縁関係にある奥さんと一緒によくゴルフを楽しむなど、のんびりと過ごしていると聞いています」(芸能関係者)
いっぽうの聖子は、訃報直後に予定していたディナーショーや『NHK紅白歌合戦』といったすべての仕事をキャンセルし、しばらく表舞台から姿を消したものの、’22年3月に活動再開を発表。以降はコンスタントにコンサートやディナーショーを行うなど、再びステージに立ちつづけている。
とはいえ、本音が思わずこぼれてしまうことも。22年11月に都内で開催された映画イベントに登壇した際、「天国はお花畑があって、とても良いところだと思うんです。だから、ヒロインも沙也加も幸せにしているんだ」「沙也加に会いたい!」とファンの前で泣き崩れたことを本誌は報じている。
それでも今年3月には、音楽番組『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)で、沙也加さんの急逝以来遠ざかっていたテレビにも復帰するなど、活動の場を少しずつ広げている。
沙也加さんを喪った悲しみを抱えながら、それぞれの場所で前に進む2人。さらに、’97年に婚姻関係を解消してから30年弱となるが、“交流”も少しずつ生まれていたようだ。
『旅サラダ』今年4月27日放送回で、福岡県久留米市からのリポートをスタジオで見ていた神田が、突然「昔の奥さん、久留米……」と口にしたのだ。離婚以降、神田が公の場で聖子の話題を口にすることがほとんどなかっただけに、この発言は多くの視聴者を驚かせた。
さらに、本誌6月4日号では、昨年激ヤセが心配されていた際に、食生活を案じた聖子がスタッフを通じて神田に手料理やデパ地下の惣菜など食べ物を届けていることも報じている。
直接の交流はないものの、今も支え合う2人。そんななか、晩夏に波風を立てる出来事が――。
8月下旬、沙也加さんの元恋人として知られた前山剛久(33)が「週刊女性」のインタビューに応じ、俳優復帰の意欲を語ったのだ。
「沙也加さんの訃報直後、前山さんは追悼コメントとともに、結婚を前提として交際していたことを公表。しかし、その直前に『週刊文春』で、生前の彼女を罵倒していたことなどが報じられ、批判が殺到することに。その後、翌年1月に心身の不調を理由に活動休止、同年6月に所属事務所を退所しました。
今回のインタビューで罵倒していた事実を認めて、突然の復帰表明には沙也加さんのファンを中心に疑問の声が続出。11月に出演予定だった復帰舞台も中止となるなど、拒否感は相当なものでした」(前出・芸能関係者)
さらに波紋を呼んだのが、インタビューでの次の部分。沙也加さんの死後、彼女のマネージャーに連絡を取ったものの、返事がこなかったことを明かした上で、こう語ったのだ。
《せめて墓前で手を合わせたいと願っており、お墓の場所を教えてほしいとご連絡しました。来てほしくないということなら仕方ありませんが、この記事を見てご一報いただけるとありがたいです》
娘を罵倒した事実を認めた元恋人の突然の告白。聖子と神田の反応はというと――。
「聖子さんと神田さんも、前山さんのインタビューは目に入っていると思いますが、一切の反応を見せていないといいます。『NEWSポストセブン』が12月19日に配信した記事のなかで、前山さんは取材に対して、未だ墓参りが実現していない旨を明かしています。おそらく今後もお二人が反応することはないように思います」(前出・芸能関係者)
波紋も乗り越え、2人はこれからも前に進み続ける。