窮地のフジテレビ 会見では“最後のチャンス”を棒に…危機管理の専門家が指摘する「残された道」
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■危機管理の専門家は「もっと早く認めた方が傷が浅かった」と指摘

 

一タレントによるトラブルの粋を超え、フジテレビという組織のガバナンスが問われる事態となっている今回の騒動。会見でひと段落とはいかず、20日時点でトヨタ自動車や日本マクドナルドホールディングスなど20社超がCM放送の見送りを表明した。

 

窮地に陥っているフジテレビ。疑惑が報じられた後の対応について、「謝罪のプロ」こと危機管理コミュニケーション専門家の増沢隆太氏に分析してもらった。

 

「まず、 危機対応の観点で申し上げれば、すでに散々言われているように会見を開くのが遅すぎました。さらに、『プライバシー』と『調査を待って』ばかりで”ゼロ回答”に近く中身に乏しい、非常に悪手というか、内容的には好ましいものではなかったと思います。

 

社長が何かを隠しているとかではなくて、多分、現実問題として対応が難しく”手がない”のだろうと思います。とはいえ、結局これだけ大問題になってるので、本来はこうなる前に手を打たなきゃいけない。社長が認めたこと以外に新たな事実がほぼないなら、昨年内に会見を開くなど、もっと早く認めた方が傷が浅かったわけで、そこはやっぱり失敗したかなと思います」

 

閉鎖的な会見でフルオープンにしなかったことも批判を強める結果となったという。

 

「結局、隠せば隠すほど批判を呼ぶわけで、重要なのは”何のためにこの会見をしたか”だと思うんですね。フジにとって、会見するメリットがないならする意味がないので。にも関わらず傷を浅くしたいのか、わざとクローズにしてマスコミをシャットダウンしたことはマイナスでしかありません。

 

別にあれだけ”ゼロ回答”を徹底するなら、開放してもよかったと思います。もちろん”面倒くさい人”も入る可能性はありますが、結局この鎮静化にはその”面倒くさい人”も含めてまとめられなければ対応できないわけで、それをいつやるかです。本来は早めにやった方が火はより小さいんですけど、それもできないということで、タイミングもやり方もダブルで悪かったと思います」

 

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出典元:

WEB女性自身

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