■「かめばかむほど脳は活性化する」
A氏の専門分野であるインプラント治療の認知症予防効果とは……。歯科医師で医療法人恵優会理事長の八木大輔氏は「かむ力は認知症のクスリ」だといい、こう説明する。
「咀嚼することで脳内の血流が増加します。また歯の神経は脳神経に直接つながっているため、かむことで脳は刺激を受けます。そのため、かめばかむほど脳は活性化されるのです。
歯が20本以上残っている“なんでもかむことができる人”に比べて、歯が数本しかなくインプラントや入れ歯など人工歯も使用していない“あまりかめない人”は、認知症のリスクが1.9倍という研究があります。
ですので、正しく丁寧な歯磨きなどの予防で、天然歯を守ることが最善です。しかし、インプラントや入れ歯などで“なんでもかむことができる”状態を維持することでも、認知症のリスクを低下させることができます」
昨年10月、本誌は聖子と母・一子さん(92)が、都内のレストランで食事をする姿を目撃している。一子さんは聖子と手をつないで確かな足取りでレストランへ。店内では沙也加さんのお気に入りだったオムライスを食べていた。
「90歳を超える一子さんが健康を保ち続けているのは、A氏が歯科医師として、アドバイスしている影響も大きいのではないでしょうか」(前出・スポーツ紙記者)
A氏がライフワークとしている健康寿命の伸長は聖子にとっても重要なことのようだ。
3月に63歳を迎える聖子だが、昨年の中央大学卒業時には《大学で学んだことを糧にして、これからも仕事に励んでまいります。何卒よろしくお願いいたします》とコメントを寄せるなど、“生涯現役”の意欲を見せていた。
「’21年12月に愛娘である沙也加さん(享年35)を亡くしている聖子さんは、コンサートの際などに、ファンに向かって“これからは娘と一緒に歌っていきたい”と明かしていました。若くして亡くなった沙也加さんのためも健康を保ち、いつまでも歌い続けていきたいと思っていることでしょう」(前出・音楽関係者)
家族に支えられ、聖子は永遠のアイドルであり続ける――。
