■事務所社長の早川氏から枕営業を奨励されて
「いま思い出しても、ひどい会社でした。事務所の壁には劇画タッチの漫画の切り抜きが貼ってあったのですが、それが“芸能界で売れるために、オジサンと枕営業しまくる”という内容で。それが会社の標語のようになっていたのです」
実際にAさんも紹介を受けたという。
「突然呼び出されて内装会社の社長さんに会わされました。早川社長としては、“愛人としていかがですか”ということだったと思いますが、私もそんな気はありませんでしたし、先方も愛妻家だったそうで困っていました。
私は大丈夫でしたが、実際に缶詰会社の社長の愛人をやらされていた子もいましたし、旅行会社の社長から愛人になれと言われていた子もいました」
さらにセクハラも日常茶飯事だった。
「早川社長から胸をさわられたり、着替えているところを撮影されたりといったことはふつうにありました」
Aさんら『フォーラッシュ』の3人は、セクハラや売春をさせられそうになったとして損害賠償を求める訴訟を起こしたが、05年12月、東京地裁は彼女たちの主張を認めて、ニューセンチュリー社に約300万円の支払いを命じる判決を言い渡したのだ。
当時、裁判長は「女性の芸能界に向けた夢を踏みにじる行為で、著しい精神的被害を与えた」と指摘している。
