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「北村さんが嵩を演じるにあたり、戦地に赴いた嵩の“命の恩人”で、後の人生に大きな影響を与える八木役には、妻夫木さん以外の選択肢はありませんでした」(制作関係者)

 

NHK連続テレビ小説『あんぱん』は国民的アニメ『アンパンマン』を生み出した漫画家・やなせたかしと妻・小松暢がモデルだ。ヒロイン・のぶを今田美桜(28)、のぶの幼なじみで再婚相手となった嵩を北村匠海(27)が演じている。

 

前出の制作関係者によれば、戦時中は軍隊になじめない嵩を気にかけて助け、戦後は闇市で闇酒を売りながら戦災孤児たちに手を差し伸べる八木信之介役は早くから妻夫木聡(44)に決まっていたという。

 

「八木と嵩は役柄上、“師弟”のような関係といえるでしょう。そして小学3年生で芸能界入りした北村さんにとって“役者の師”はまさに妻夫木さんなのです。

 

妻夫木さんは’08年に公開された主演映画『ブタがいた教室』で教師役を演じ、当時の教え子役の一人が当時小学4年生だった北村さんでした。北村さんは3月に開催されたドラマのトークショーで妻夫木さんについて『僕が人生で初めて会った、ある意味“有名人”という存在で、先生』と語っていました」

 

当時のドラマ関係者は言う。

 

「この作品は実話を原案とした作品で、子供たちには台本はなく、自由に発言できるというスタイルでした。妻夫木さんは北村さんの様子を見て“静かでクールだけど、心の底は熱い子”と見抜き、気になっていたそうです。収録最後日に妻夫木さんが生徒役たち全員に音楽プレーヤーをプレゼントしていました。それぞれにサインとメッセージを書き入れていたと聞きました」

 

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