東京都内の劇場から現れたのは舞台を終えたばかりの松雪泰子(52)。彼女は劇場の前で待機していた車に乗り込んだ――。
「松雪さんは現在、音楽劇『エノケン』に出演中です。喜劇俳優・榎本健一の波乱の人生を描いた作品で、松雪さんはエノケンの前妻と後妻の2役を演じています」(スポーツ紙芸能担当デスク)
実は、冒頭のような一見なにげない送迎シーンが、舞台関係者の間で注目を集めていたのだが、それにはある理由があった。
「松雪さんクラスの女優さんの送迎車といえば、アルファードやエルグランドといった高級ミニバンが多いのですが、彼女が乗っているのはリーズナブルなコンパクトカーなのです。それに、毎日同じ若い男性が運転しており、松雪さんは助手席に座っています。女優さんがマネージャーや運転手の隣に座ることは、ほぼありません。そのため、“あの男性は何者なのか?”と話題になっています」(舞台関係者)
そんな情報をキャッチし、10月中旬に本誌が劇場へ赴くと、確かに松雪の送迎を担当していたのは20代とおぼしき若い男性だった。さらに取材を進めると、男性は松雪の一人息子であることもわかったのだ。
「松雪さんは’98年にギタリストの男性と入籍、’01年に男児に恵まれました。しかし’04年に離婚し、息子は、松雪さんが育てることになったのです」(前出・スポーツ紙デスク)
人気女優と母親の一人二役の日々は、けっして楽なものではなかったようだ。家事については月刊誌の取材にこう語っている。
《(炊事・掃除・洗濯を)最短何十分でここまでできる、という限界に挑戦すると、短い時間でいろんなことができるようになるんです》(『Como』’14年10月号)
また息子も彼女を激励する言葉をかけてくれたという。
《この頃では、「明日になれば新しい日が始まるんだし」と励ましてくれたりするんですよ》(『婦人公論』’11年12月7日号)
シングルマザーになって21年、息子の高校時代までは朝4時起きでお弁当も作るなど、惜しみなく愛情を注いできた松雪。
舞台は1日に2公演のこともあるが、“専属ドライバー”としての朝晩の送迎は息子なりの恩返しなのだろう。
「ご家族が個人事務所の役員やスタッフなどを務めているのでしたら、送迎を務めることはあります。ただ松雪さんの息子さんは、そういったケースではないそうですので、かなり珍しいと思います」(前出・スポーツ紙デスク)
親子は“お米が大好き”“文学好き”“舞台に興味がある”といった共通点も多いという。そんな松雪の夢とは――。
《(息子は)今は創作活動や執筆などに興味があるようです。「将来、一緒に創作活動ができたら素敵だよね」と夢を語り合うこともあります。(中略)そんなワクワクする話を親子でするのが、今いちばん楽しい時間です》(『美ST』’23年5月号)
帰宅中の車内では、ほがらかに笑っている松雪。愛息と夢を語り合う時間が、日々の熱演の支えになっているに違いない。
画像ページ >【写真あり】10月中旬、息子が送迎する車から降りる松雪泰子(他2枚)
