細田守監督(写真:本誌写真部) 画像を見る

11月21日、細田守監督(58)の最新作『果てしなきスカーレット』が公開される。復讐に燃える王女スカーレットと現代日本から来た看護師の聖による、中世を舞台にした冒険物語だ。スカーレットの声を演じる芦田愛菜(21)は、エンディングテーマおよび劇中歌の歌唱も担当しており、透明感あふれる歌声にも注目が集まっている。

 

映画の公開を記念して、『金曜ロードショー』(日本テレビ系)では4週連続で細田守監督作品を放送中だ。7日に放送された『おおかみこどもの雨と雪』はSNSで大きな話題となった。今後も14日に『バケモノの子』、21日に『竜とそばかすの姫』、28日に『時をかける少女』が放送される。

 

そこで本誌はWEBアンケートツール「Freeasy」にて、20~60代の男女500人を対象に「好きな細田守監督のアニメ映画」についてアンケート調査を実施した。

 

第3位は親子愛を描いた『おおかみこどもの雨と雪』。

 

2012年に公開された本作は、狼男と人間の間に生まれた2人の子どもと母親の葛藤を描いた物語だ。愛する夫を失いながらも、献身的に子どもたちを育てる主人公の花の声を宮﨑あおい(39)が演じている。

 

登場人物たちの心情が緻密に描かれており、アンケートでも子どもたちの迷いや背中を押す花の親心に共感する声があがっていた。いっぽうで、先日の放送後には花の自己犠牲を美化するストーリーに批判的な意見も。賛否が分かれるのは、物語の描写がリアルであるがゆえなのかもしれない。

 

《狼と人間の子どもで、姉弟で大きくなるにつれて違った生き方をするところに、目の覚める思いがした》
《絆や心の揺らぎが良く感じられて、好みに合う》
《不思議な物語ですが、現代を舞台に感動出来る何回でも観たくなる作品です》
《親の気持ちも分かるし感動する作品だから》

 

第2位はいまや夏の映画の代名詞ともいえる『サマーウォーズ』。

 

本作の舞台は長野県の上田市。どこか懐かしい田舎の風景と、仮想世界での戦いが見事に融合している。神木隆之介(32)が声を担当する健二と宮内ひとみ(33)演じる夏希らを中心に一族が団結して立ち向かう花札のシーンは圧巻だ。

 

2009年の8月1日に公開され、キービジュアルにも描かれている入道雲の印象も強いためか「夏の作品」というイメージが定着した本作。アンケートでも「夏」や「青春」といったワードを想起している人が多くいた。大人も子どもも、夏休みのわくわく感を思い出せる映画といえるだろう。

 

《夏といえば、これ、という感じ。なつかしさも感じるので、好き》
《青春を感じる》
《少年時代にこんな経験をしてみたかったと思わせる素晴らしい世界をいきいきと描かれていた》
《一族が団結して準備・戦うのが楽しいし、そんな家族・一族にあこがれる》

 

そして、栄えある第1位に輝いたのは時代を超えた青春劇『時をかける少女』。

 

細田監督が東映アニメーションから独立した後、初めて監督した作品だ。筒井康隆氏(91)の原作小説に現代向けの大胆なアレンジを加えた内容は、2006年の公開当時に大きな話題を呼んだ。本作は第30回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞しており、細田監督の名前を世間に知らしめるきっかけとなった作品でもある。

 

アンケートでは、1983年に公開された同作の実写映画ファンからも高評価を集めていた。また作中に登場する「魔女おばさん」が、原作および実写版の主人公の和子だという説もあり、考察を楽しむファンも多いようだ。これから細田監督のアニメ映画を初めて観るという人にも、ぴったりの作品だろう。

 

《原作物を上手く現代でも違和感ないようにアレンジしていたと思う》
《細田守監督の原点ともいえる作品だと思うから》
《時をかけつつ主人公が成長していく姿がしっかり描かれているから》
《大林宣彦監督の実写版も名作だったが 細田監督が作ったアニメ映画もおもしろかった》

 

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出典元:

WEB女性自身

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