■昨年見せていた“異質”な表情
「星野さんは、NHK局内の別スタジオから中継という形で出演しましたが、司会の呼びかけに『皆さん、こんばんは。星野源です』と言葉少なげで登場し、表情もいつになく硬かったです。『ばらばら』に寄せられたファンのメッセージを司会が読み上げ、反応を求められても『ありがとうございます。嬉しいです。頑張ります』と淡々と語るに留め、そのまま談笑することなくパフォーマンスへ。
そして、ギターを抱えて座る星野さんの姿が映し出されたのですが、ややうつむき加減で約15秒沈黙したのちに、歌い始めたのです。演奏中も決して笑顔を見せることはなく、冷静な表情を歌い続け、実際の歌詞で『本物はあなた わたしは偽物』となっているところを『本物はあなた わたしは本物』と変えるというアレンジも見せていました。最後にも『みなさん、よいお年を』と呼びかける場面もあったものの、笑顔はありませんでした。
星野さんといえば、曲のトーンにもよりますが、『紅白』ではいつも明るく笑顔でパフォーマンスを披露することが多かったので、例年とは違う異質な姿に、当時SNS上では曲目変更を受けて、“こんなに暗いの初めて”“怒りと絶望に満ちた表情”と星野さんの気持ちをおもんぱかる声が多かったです」(前出・スポーツ紙記者)
そして、今年は不出場となった星野。ある音楽関係者はやはり“禍根”の影響を指摘する。
「星野さんは、今年5月にアルバム『Gen』を発表し、久しぶりに海外公演も含む大規模なツアーを実施しています。常連組であっても、その年に活躍がみられなければ、出場できないのが『紅白』ですが、星野さんには出場できない理由がありません。もちろん、特別枠で出場することもありえますが、星野さんはこれまで最初の発表で出場がアナウンスされていたので、その可能性は低いのではないでしょうか。
特に星野さんは、『おげんさんといっしょ』や『星野源のおんがくこうろん』などNHKの番組に多数出演しており、NHKとの結び付きも非常に強いアーティストとして知られてきました。例年通りであれば当然出ていたと思いますが、今年は昨年の影響に“うんざり”して出なかった可能性も大いにありえます。もはや『紅白』に欠かせないアーティストなので、また出場してくれるようになるといいのですが……」
