■幼少期は「三船敏郎になりたかった──」
【4】トミー・バストウ「実父へ恩返し」大阪旅行
米国で新聞記者として働くも英語教師として来日し、トキを女中として雇うヘブンを演じるのがトミー・バストウ(34)だ。
イギリス出身の彼は’07年、ロックバンドFranKoを結成し、ボーカルとして現在も活動中だ。翌年に役者としてメジャー映画に出演。’24年に『SHOGUN 将軍』の司祭役で注目された。前出の制作関係者は続ける。
「日本語がたどたどしいヘブンとは違って、トミーさん本人は日本語学習歴約10年でペラペラです。黒澤明監督の映画が大好きな実父の影響で、幼少期は『三船敏郎になりたかった』と言うくらい、黒澤映画に傾倒していたとか。トミーさんが語学学習のため千葉県内でホームステイしていたときは、朝食中に『ブギウギ』を見るのが日課だったそうです。
最近は共演する吉沢亮さん(31)から“今日の日本語”を1つずつ教えてもらっていて“耳にタコができる”といった日常フレーズを楽しそうに使っていますね。大阪での撮影期間中はご両親を日本に呼び寄せて一緒に観光を楽しんでいました。スタジオに見学に来ることもありました。オフの日は“銭湯とサウナ巡り”に夢中で、お父さんと一緒にサウナも体験。いまや“銭湯は天国”だそうです」
【5】吉沢亮の演技の師はレオ様
吉沢は今作ではヘブンをサポートする松江の英語教師・錦織友一役だ。番組公式HPでは、《僕は英語が一切しゃべれない人間だから、クランクインの4ヶ月ぐらい前から英会話のレッスンに通って必死に英語を勉強しました。ひたすら英語をしゃべっている役ですが、あまり厳しい目で見ないでください(笑)》と謙遜しているが……。前出の制作関係者は言う。
「現場はアドリブが多く、トミーさんが日本語で積極的にアドリブを入れる一方で、吉沢さんは英語のアドリブには確かに消極的ですね(笑)。トミーさんからは臨機応変などの四字熟語を英語でどう表現するのかを教わっていました」
吉沢の主演映画『国宝』は興行収入170億円を超える今年の社会現象に。もちろん『ばけばけ』の撮影現場でも『国宝』の話題が尽きなかったそうだ。
「役者さんもスタッフも映画館に見に行っていたようで『今年の映画賞は総なめだね~』なんてうれしそうに言っていましたよ」
実は吉沢には、かねて目標とする役者がいた。かつてのインタビューでレオナルド・ディカプリオ(51)が憧れだと断言している。
《今もすごいですが、彼が僕より若いころの芝居は『何でこんなに上手いのか』と思うくらいすごい。『ボーイズ・ライフ』『ギルバート・グレイプ』『バスケットボール・ダイアリーズ』……。天才的です。ゆくゆくは、自分も共演したいです》(’17年6月2日配信「映画.com」より)
長らく“レオ様のようになりたい”と演技に励んでいたようだ。前出の制作関係者は言う。
「吉沢さんは、いままで見た好きな映画ベスト5に『ボーイズ・ライフ』を挙げています。特にレオ様の芝居の“間”を参考にしているそうです。その間合いが『国宝』や『ばけばけ』でも大いに生かされているのでしょう」
英語教師役・吉沢の“演技の先生”はレオ様だった――。
画像ページ >【写真あり】吉沢が憧れる超大物ハリウッド俳優(他6枚)
