「ハラスメントの認定がなくても報道機関のトップとして人権問題の認識の甘さは否めない」
こうコメントしたのは東海テレビの林泰敬社長。「週刊新潮」が報じた同社の小島浩資会長のセクハラ疑惑をめぐって12月24日の会見で冒頭のように語り、小島氏の取締役および代表取締役会長の辞任を発表した。
「週刊新潮」は11月、懇親の場で女性スタッフらに小島氏から不適切な言動があったと写真付きで報道。東海テレビが設置した調査委員会の報告書によると、女性スタッフらにヒアリングを実施したところ「(小島氏に)セクハラされたって感じたことはない」と話しているといい、セクハラ行為は認められなかったと判断した。
ただしそのいっぽうで、林社長は会見で小島氏について「ハラスメントの認定がなくても報道機関のトップとして人権問題の認識の甘さは否めない」と断罪。小島氏も「報道機関のトップとしてふさわしくない」として辞任を申し出たという。
小島氏の辞任によって落着したかと思われたこの問題。しかし、その余波は東海テレビ全体に広がっていて……。
「12月末に予定されていた納会が中止になったのです。例年は若手アナウンサーが司会を務めます。しかし今年は、小島会長のセクハラ疑惑で局内は自粛ムードに。現場の社員の1年の頑張りを労わりあうための会なのに、小島会長の問題でそれが潰れてしまうとはやるせない思いです」(東海テレビ関係者)
年の瀬に降り積もるモヤモヤも、来年に持ち越すことがないといいがーー。
