12月30日に三回忌を迎えた昭和歌謡の歌姫・八代亜紀さん(享年73)。しかし今年4月、故人を巡って大きな騒動が巻き起こった。
鹿児島県にあるレコード会社「ニューセンチュリーレコード」が八代さんのヌード写真が同封されたCD『八代亜紀お宝シリーズ』の第1弾を発売すると発表したのだ。発売が予告されるや否や、全国のファンから「極めて不愉快」「故人への冒涜だ」など、発売中止を求める反対署名が全国から集まり、大騒動へと発展した。
「八代さんの所属事務所『八代ミュージック&ギャラリー』はもちろんこれに猛反発。公式サイトを通じて《刑事民事を問わず、あらゆる手続きの準備を進めているところとなります》との声明を発表しました。
一方、レコード会社側は原盤権やヌード写真の所有権は当社にあると主張。世間の反対の声を押し切る形で、CDは予定通り発売されました。しかし大手販売店が同CDの取り扱いを見送ったため、現在は通販での直接販売となっています」(音楽業界関係者)
騒動から約8カ月が経過した現在も、所属事務所とレコード会社は真っ向から対立したままだ。
所属事務所は「八代亜紀 回顧展」と題し、生前の八代さんの歌手としての歩みや、趣味の絵画作品などを展示する企画展を全国各地で開催。12月にも埼玉県熊谷市で開催されたばかりだ。
一方のレコード会社は、八代さんのヌード写真の原版を公式サイト上でオークションしており、12月30日現在で約92万円の値が付いている。さらに、第2弾の発売もすでに告知されており、同社ホームページによると《第2弾の発売は早くても2026年4月以降》との記載がある。
公式サイトには、第2弾の内容について次のような告知文が掲載されている。
《弊社が保有・所有している物はヌード写真13枚(失敗作も含む)の他、八代亜紀がT社のNさんに宛てたラブレター類・同棲していた当時の家賃通帳・交通安全協会に加入していた証明書・当時に着用していたステージ衣装や下着マニアがヨダレを垂らすような衣類(実際に本人が着用していたブラジャー・少しシミの付いたパンティー)など数点があります》
《現在はジッパー着きの袋に入れて保存していますが、少しづつ劣化していきますので、これらを即売するかしないか等など、検討している最中です》(*原文ママ)
全国紙社会部記者は、こう指摘する。
「主要フリマ・オークションサイトでも、使用済み下着の出品は禁止されています。まして、他人の下着を本人の同意なく販売することは、プライバシー侵害、名誉毀損など複数の違法行為に該当する可能性が高い。
第1弾のCD発売時、所属事務所は訴訟手続きの進捗について改めて報告するとしていましたが、その後、具体的な告知はなされていません。ですが第2弾の発売が実現した場合、法的責任が改めて問われる可能性は高いでしょう」
本誌は騒動について所属事務所とレコード会社の双方に取材をしたが、期日までに返答は得られなかった。
ファンは今も、事態の収束を待ち続けている。
画像ページ >【写真あり】ニューセンチュリーレコードが進める「第二弾」の計画(他11枚)
