4月16日、シングル「CHANGE」で衝撃のデビューを飾った福原美穂。自らの音楽的ルーツに沿ったサウンドに乗せて等身大の恋愛をリアルに表現した本作は、まさにソウルミュージック界への堂々たる殴りこみといった風情さえあった。彼女の歌はただ上手いのではなく、歌うことの喜びで満ち溢れている。だからこそ聴く者の心の隅々までしみわたるのだろう。「死ぬまで歌いたい。歌でしか私は生きられないから」と公言してはばからない弱冠20歳の彼女に、デビューまでの軌跡、L.A.黒人教会で歌った経験で得たもの、そして7月にリリースされる2ndシングル「ひまわり」への想いについて聞いた。

080624 [E:note]デビューシングル「CHANGE」は「AH 憎んで憎まれてずっと」という印象的なフレーズで始まる歌詞と、それをガツンと歌い上げる歌唱力に一撃されました(笑)。
福原 (笑)ありがとうございます!
[E:note]子どものころから家庭に音楽があふれていたそうですね。中学時代にはお姉さんの持っていたブライアン・マックナイトやボーイズⅡメン、テイク6、マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオンなどを聴き、それに飽き足らずにお父さんの持っているカントリーやブルース、Beatlesなどを聴いていたとか。
福原 そうですね、家族みんな音楽が好きでした。父は昔ちょっと歌っていたんです。母はそんなに熱心に音楽を聴くタイプではなかったのですが……。
[E:note]そのお母様は、福原さんが小学3年生のころにマライア・キャリーの「My All」という曲を歌ったらとても喜んでくれて、それが歌手を目指す大きなきっかけになったんですよね。
福原 ええ。母がソファーに座っていて、テーブルを挟んで私がいて、トイレットペーパーの芯をマイク代わりにして歌ったんです。母がすごく喜んで、「歌ってこんなに人を喜ばせることができるんだ! だったら歌い手になりたい!」と思いました。そこからは音楽は好きで聴くというより、習得したいという想いで聴くようになりました。
[E:note]アレサ・フランクリンのアルバム『LADY SOUL』を聴いてとても感動して、自分なりにCDを集めようと新聞配達のバイトを始めたというエピソードは驚きました。
福原 中学2年生のときですね。お姉ちゃんのCDラックが終り、父のCDラックが終わった段階で、どうしても自分で集めたくなって、新聞配達なら朝早く起きればできるなと。中学卒業まで1年半くらいやりました。
[E:note]何枚くらい集められたのですか?
福原 70部を毎日配達して月に2万円もらったのですが、2万のうち1万5千円を家に入れていたので、私は5千円で洋楽のCDを月に2、3枚を買いました。
[E:note]親や友人からプレゼントされても嬉しいだろうけど、そうやって自分で買ったCDは本当に嬉しいでしょうね。
福原 そうですね。何を買おうか厳選するし、自分で買うとやはり大切にしますね。
[E:note]ちなみに一番聴きまくったアルバムは?
福原 基本的にコンピレーションが好きなんです。映画のサントラとか、モータウンのヒッツコレクションとか。そういうのは傷だらけになるまで聴きました。

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