[E:note]YURIEさんは子供が絵を描くような無邪気な気持ちで踊れると言ったけど、MIKUさんやALISAさんはデビューした後、プロになってからもそういう楽しい気持ちでいられました?
000033MIKU:いられました。たとえば、1個のショーを作るとか、ステージに上がるときに詰め込む気持ちっていうのはどんどん強くなっているし、振りを考えるときでも、この曲はうちらだけじゃなくてほかのダンサーに協力してもらったほうが良いな、っていうこととか、クオリティの面でも冷静に考えられるようになりました。そういう意味では、プロとしてという意識は持っているんですけど、楽しい気持ちがなくなることはないですね。
YURIE:練習をしているときは真剣だよね、軽い気持ちではない。
MIKU:じっさいステージに上がって踊るとき、普通に音を流して踊っているときもクラブで踊っているときも、べつに余計なことを考えないですね。
ALISA:たまに踊ったことのないジャンルとかを踊ったりするね。ほかの子のダンスを見ていて、つられて踊っちゃうんです。
MIKU:するする!あとで「凄かったね」って周りの人から言われちゃうこともあって(笑)。「ゴメンネ、やりすぎた(笑)」みたいな? それくらい遊ぶときはとことん遊びますよ、ダンスで。

[E:note]自分たちのステージのときは真剣にクオリティを上げることを意識して?
MIKU:もともとは“見せる”ダンスをやっていたんですけど、ライブは見せることも大事だけど、それよりも「みんながやりたい!」と思えるようなダンスを作りたいと思っているんですよ。踊りたい! やってみたい! って見ている人に思ってもらえるようなダンス。YA-KYIMはダンサーから始まっているけれど、ダンスだけではないので、どんどん感覚は変わってきているよね?

[E:note]『BBOY PARK』にキッズダンサーとして出たことで、ヒップホップカルチャーというものにどんどんのめり込んで、自分たちで歌を歌うようになっていったわけですよね。それまで踊ることだけやっていたみなさんが、歌を歌うということにはハードルはなかったんですか?
ALISA:歌を歌うのはもともとすごく好きでしたから、そんなハードルといったことはなかったですね。とはいえ、当時は13歳でしたからね、BBOY PARKの影響を受けつつも、何だかわからずに3人でラップしていました(笑)。
MIKU:アハハ、当時やっていたよね(笑)。
YURIE:最初に参加した年はダンスだけだったんですけど、次の年くらいからうちらもマネしてみよう!と。でも、まだ遊びでやっている感じで、自分たちのショーをやるところまではいっていなかったですね。

000046[E:note]ダンスと歌とそれぞれに自分たちの師匠というか、リスペクトしている先輩はいるのですか?
MIKU:いっぱいい過ぎて上げられないですよ、本当に。最近面白いなあと思うのは、ダンスのイベントとかに行ったときに、年齢的には今のシーンを盛り上げている人たちと近いんです。うちらがダンスを始めたのがあまりにも早かったので、リアルに先輩なのがそのさらに1個上、2個上くらいの世代の人たちで、大御所の大御所みたいな(笑)。40代もいるし、ほとんど30代だったり、私たちにとってはお姉ちゃん、お兄ちゃんなんだけど、年齢的は親世代だったりするんですよ。

[E:note]ということは、YA-KYIMというグループは、ダンスをやっている子たちから見て、ものすごい憧れの先輩っていう位置にいるんでしょうね。
MIKU:どうでしょう、自分たちはあまりそういう実感はないですけれども(笑)。
ALISA:最近始めた子たちや、自分たちよりも下の子たちとも対等に一緒に踊っていきたいなとは思いますけどね。

[E:note]自分たちが先輩たちに面倒みてもらったからこそ、同じように下の子たちにも良くしてあげたいって思うんでしょうね。
ALISA:ありますね、繋げていきたいと思っています。

[E:clip]彼女たちがどんなにダンスを愛しているか、エンジョイしているかがわかるお話でしたね[E:notes]
明日はさらにYA-KYIMの活動を通して見た日本のヒップホップシーンについて語っています。

[E:note]ヤキームオフィシャルHP:http://ya-kyim.com

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