[E:note]子育てしながら体型を維持するのも大変ですよね。マリーン:私はおかげさまで元々太らない体質みたいなんですが、それでも、歳をとると体が変わってくるんですね。太らなくても丸くなる。性格と同じ。色っぽくなっていいんだけど、それが体脂肪の丸みだと、「やっぱりちょっとやだな」と思うところがあって、25歳の頃から、30代後半くらいまでジムに通ってたんです。ゴルフやって、そのままジムに行って1時間歩いて、走って、そのまままた……って。それが楽しくてしょうがなかった。ダイアナ妃の足にとても憧れて、立ったときに窪ができるような、キレイな足になったんですけど、やりすぎてひざを両方痛めちゃいました。それと、あるときT―SQUAREの伊東たけしと一緒に仕事をしたのね。スパゲティストラップの服を着ていた私に、伊東たけしは「マリーン、それヤバいんじゃない? 腕がちょっと、ムキムキマンみたい」って(笑)。私は男性から見て素敵な体のつもりだったのにそんなふうに言われて、「えー」って思って。そこまで気にはしなかったんだけど、ちょうどその時ひざをダメにしたので、やらなくなっていたんですね。ところが子供をふたり迎えて、「幼稚園で、子供の友達に『おばあちゃんが来たよ』なんて言われたら、これはショックだな」って思ったんです。原宿とか広尾とかで、ベビーカーをプッシュしてるお母さんたちはみんな若いんですよ。くりくりの髪の毛でみんなハイヒール履いて。「これはいけない! もう一回頑張る」と、ヨガやったり、ボクシングやったり。すごいんですよ、私。これと決めたらとことんやるタイプなんで、いまはフラメンコやったり。あとハウスもやったの! ダンスの。これはほんとにキツイ。ヨガは、ホットヨガなのですっごいを汗かく。へんな話、下着のところだけ汗じみが出なくて、あとはTシャツの色がぜーんぶ変わっちゃうくらい。でも、それはスタミナを使うってほどではない。子供を追いかけたりするには体力がいるので、結構疲れるヒップホップなんかもやっていますね。いま、幼稚園に送るときに「マミー、レースしよう」と子供が言う。また早いんですようちの子。ついていくのが大変なんです。彼は喜ぶんですけどね。「I WIN! マミー負けた~!」とか……。実際幼稚園に通い始めたら、うちの幼稚園は意外と20代のママがいなくて、よかったな~、なんて(笑)。私、ママ友がみんな30代で、ひとまわり違う(笑)。仲良くなってから、私の歳を言ったらみんなびっくりして、「よかった、知らなくて。知ってたら、たぶん声かけなかった」だって。あと「悩みとかも言えなかったと思う」って。だからみんな騙されてる(笑)。おかげさまで幼稚園の子どもたちは「○○のママー!」って呼んでくれる。おばあちゃんじゃなかった![E:note]ママとしても充実していますね。では、マリーンにとって歌とは?マリーン:私はね、歌も、子供も、主人も命なんですよ。この3つ、どれが一番大切っていうのがないんです。ひとつだけ選べと言われても、選べない。3つ揃って私は一人前です、っていう感じ。歌もないといけない、子供も、主人もっていう。[E:note]その大切な3つのうち、旦那さんは単身赴任ですが……。マリーン:でも大丈夫です。フィジカルでは離れてますけど、メンタルはいつもそばにいるので。[E:note]うらやましいです。マリーン:だから祈るんです。どんな人が欲しいかを。わたしはずっと待ってたんです。 [E:note]マリーンさんがいま祈ることは?マリーン:このCDをもう一回……私、もう一回ヒットが欲しいんです。すごく祈ってるんです、実は。自分がメジャーだったときはすごく忙しかったので、思い出がないんです。それをもう一回味わいたい。よろしくお願いします~!撮影/永田理恵[E:camera]取材/吉田知美[E:pencil]