日本でもブロードウェイ気分を味わえる!?

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世界一華やかなニューヨーク・ブロードウェイでも不況は深刻。中でも生オーケストラを
抱え、冒険のできない新作ミュージカルは、オフや映画で当たった作品やリバイバルばかり。唯一のオリジナル、スーザン・ストローマン監督の『ハピネス』
も、耳に残る音楽がなく、ロングランは難しい状態だ。

そんな中、好調なのがベトナム戦争下のヒッピーを扱った『ヘア』。貧乏くさい格好と1人が服を脱ぎ出すとみんな全裸になるという全編にわたる
追随体質になじめず、嫌悪感が抜けずにいたが、ラストの『レット・ザ・サンシャイン』
がかかると“来て良かった”と思わされてしまうからすごい。カーテンコールでは、観客を舞台に上げて一緒に歌い踊る初の試みをしているので、本場の舞台に
立つ貴重な経験をしたい人はわざわざ行く価値が十分にあるかも。

ミュージカルが少ない分、質の高い演劇が目白押し

最大の話題は、46年ぶりに舞台復帰を果たしたジェーン・フォンダ主演の『33バイブレーション』。ベートーベンの研究をする学者役の彼女は、楽譜屋が様々なワルツの作曲を依頼した事実をつかむ。研究を進めるうち、病に侵されていく彼女を献身的に看病する娘。そして、耳が遠くなっていくベートーベンの3者が、「1人にしてくれ」、「あなたを支えたいんです」と同じセリフで3つストーリーが展開していく様は圧巻だ。
そして、何より彼女の演技がすごい。病院の検査では人前で裸を強制される事実に、彼女は体当たりで挑んでいる。33ものワルツを作曲した事実をつかんだ彼女が最後にベートーベン本人と会話をしたとき、大曲が完成する見事な展開は、観る者の心を打つ。今年のトニー賞主演女優賞は彼女で決まりかも。

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他にも、2人のオスカー俳優ジェフリー・ラッシュとスーザン・サランドンが火花を散ら
す『瀕死の王』や、『セックス&ザ・シティ』のシンシア・ニクソンが注意発達障害の息子を持つ母親を熱演したり、ウィル・フェレルが下ネタ・オンパレード
でブッシュ前大統領を演じたりと、ハリウッドセレブ主演の舞台が次々オープン。観客席にメリル・ストリープやネイサン・レインがいたり、するのもブロード
ウェイならではの楽しさ。

日本でも、8月に『レント』のオリジナル・キャスト公演で、いながらにしてブロードウェイ気分を味わえるから、ぜひ足を運んでみて。

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