ハリセンボンの2人が、ティム・バートン監督の最新作で、日本語の吹き替えに挑戦。近藤春菜は小学校の体育の先生役、箕輪はるかは生徒役を担当した。
はりせんぼん☆
箕輪はるか(右)/80年1月1日生まれ、東京都出身。近藤春菜(左)/83年2月23日生まれ、東京都出身。04年にコンビ結成。独特の
キャラクターと顔ネタなどで人気を博している。12月19日(水)、13年2月8日(金)にトークライブ「のます」(阿佐ヶ谷ロフトA)開催。詳細は公式
HP(http://harisenbon.net/)まで
映画『フランケンウィニー』
監督/ティム・バートン
12月15日(土)~、3D/2D同時公開
(C) 2012 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
(公式サイト)http://www.disney.co.jp/movies/frankenweenie/
――お2人の肩に何が乗っているのか気になっていたんですけど、映画に出てくる犬のスパーキーと、隣の家のプードルなんですね。
近藤(以下:近)「そうです。肩に乗ると、よりかわいいですね
――作品をご覧になっての感想はいかがでしたか?
近「すっごく面白かったです。白黒のアニメ映画ってあまり聞かないですけど、映像もすごくキレイで、ティム・バートン監督の世界観って興味深いなと思いました
箕輪(以下:箕)「登場人物のキャラクターが濃かったですね
――近藤さんが体育の先生で、箕輪さんが生徒の役ということでした。先生は確認できたのですが、生徒がたくさん出てくるので、どれかわからなかったんですが……。
箕「私のセリフは『ワァ』ってリアクションするような感じで、数は多くはないんです。でも、ディズニー作品は小さいころから見ていたので、うれしかったですね
――声のお仕事の経験は?
近「何度かやらせていただいたことがあります。私、小学生のころの夢がディズニーランドで働くことで。お笑い芸人になりたいと思ったのは中学からなんです。今回でその2つの夢が叶えられたことになるので、すごくうれしかったです。ディズニー作品で好きなのは、『眠れる森の美女』とか、実写のものなら『メリー・ポピンズ』とか。乙女チックな作品が好きです」
――アフレコはスムーズにいきましたか?
近「声だけで表現するのは難しいなと思いましたね。いつも、どれだけ表情に頼っているのか痛感します。私の演じる体育の先生は、パワフルで生徒から敬遠されるような女性なので、その強さを出すのが難しかったです。でも、まわりにすごくほめていただいて、気分が乗ってきて、気持ちよく役に入ることができました
――体育の先生、たしかに強そうなキャラクターでしたね。
近「『自分がいちばん!』というイメージで演じました(笑)
――ご自身と共通点はありますか?
近「大きい声を出したり、キレたりという、テレビでの私のイメージで役をくださったのかなと思ったので、そのまんまやろうと思いました
――台本を見たとき、あまりにも2人のセリフの量が違うとは思いませんでしたか?
近「はるかは普段からそんなにしゃべるほうではないですし、役柄もはるかに合っているキャラでしたから、あえてそういう役をくださったんだなって思いました」
箕「セリフが少なくて、不満だと感じたことは、ぜんぜんないです(笑)
――ティム・バートン監督のユニークな発想が随所に感じられたと思うのですが。
近「たしかに。今回は犬との絆を描いていますが、たくさんの方が共感できる映画だと思いますし、いろんなことを考えられるテーマだと思います。私も犬を飼っているので
――近藤さんは犬を飼われているんですね!?
近「うちのは今18歳で、おじいさんなんです。人間でいったら100歳越えで。ミッキーマウスから取ってミッキーという名前の犬なんですけど、いろいろと重ねながら見ました。(主人公の)ヴィクターとスパーキーに負けないくらい、私とミッキーの絆もすごいぞ、と思いながら見ました」
――箕輪さんは、犬を飼ったことは?
箕「私、ペットを飼ったことがないんです。でも、友情が厚いからこそ展開する話なので、すごくうらやましいと思いました。ちょっと犬を飼いたくなりましたね
――箕輪さんは、登場人物の誰に共感できましたか?
箕「ヴィクターにも共感できたんですけど、出てくる子たちみんなの気持ちが、何だかわかるなと思いました。みんなで手を組んで、悪巧みをしようとか、そんな影の部分を持っているので……
――ところで、お2人はいつもこのような感じなんでしょうか? 近藤さんが積極的に話して、箕輪さんはそれを見守る感じといいますか……。
近「そうですねー。いっしょにいて10年くらい経ちますけど、それぞれ性格も違うし、見た目も両極端。どちらもマイペースなんです。相方って、いちばん不思議な存在なんですよ。ただ、仕事に関して目的が同じ、という共通点があるので、いっしょにいると安心します。これからも2人で、ハリセンボンとして活動していきたいですね
――では、作品のPRをお願いします。
近「カップルでもご家族でも、一人でもたくさん共感できる部分があると思います。ティム・バートンの世界観を、ぜひ楽しんでいただきたいです。せっかく声優をやらせていただいたので、もちろん私たちの声もお楽しみいただけたら
箕「よみがえることが、映画のテーマです。もし自分が死んでしまったときに、よみがえらせてくれる人はいるかなって、思い返してみてほしいですね」
――なんか、深いですね。
近「大丈夫ですか? 聞いてて悲しくなりませんか?(笑)」
箕「でも、そういう人がいたらいいですよね」