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映画『僕は友達が少ない』で瀬戸康史が演じるのは、ハーフの高校2年生、羽瀬川小鷹。原案となった同名のライトノベルはベストセラーとなり、アニメ化もされた。

せと・こうじ★

88年5月18日生まれ、福岡県出身。05年に俳優デビュー。ドラマ『仮面ライダーキバ』(テレビ朝日系)『恋空』(TBS系)にW主演
し、人気を博す。おもな出演作に大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』、TVドラマ『眠れる森の熟女』(ともにNHK)などがある。放送中のドラマ『ロストデ
イズ』(フジテレビ系)では、篠裕太役で主演を務める。14年初夏には映画『わたしのハワイの歩きかた』が公開予定。

映画『僕は友達が少ない』

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監督/及川拓郎 
全国ロードショー中
©2014映画『僕は友達が少ない』製作委員会
(オフィシャルサイト)http://www.haganai-movie.jp/

ヘアメイク/小林純子
スタイリスト/手塚陽介

 

――タイトルがとてもストレートな作品ですが、瀬戸さんご自身も友達が少ないほうだとか。
image「少ないですね。地元の福岡にいるときは悩みませんでしたが、上京してきてからは、知り合いが事務所の人しかいないという状況で、とても孤独を感じました。毎晩、泣いているみたいな時期もありましたね(笑)。そうこうしているうちに事務所の友達もできて、孤独からは脱しましたが」

――それでは、友達がいない小鷹に共感できる部分は多かったのではないでしょうか。
「そうですね。ただ、今の僕は小鷹ほど受け身ではないと思います。積極的にコミュニケーションを取るように、ここ数年で変わりました」

――何か、心境の変化があったんでしょうか。
「20歳を超えてから、人間、ひとりで生きるのは無理なんだとわかってきて、考え方が変わった気がします。きっかけがあったわけではないんですけど、まわりに助けを求めることや、相談することも必要だと気付いて。そうすることで、自分のいる環境がすごく居心地がよく感じられて、楽しくなると知ることができたんです」

――小鷹は高校2年生ですが、瀬戸さんは現在、25歳ですよね。年齢の部分で、出演に不安を感じたりはしませんでしたか。
「自分では『高校生の役、大丈夫かな』とは思いましたけど、まわりから『大丈夫』という声をいただいたので、あまり気にしなかったですね(笑)」

――ハーフの役柄ということで、金髪にも挑戦されていますよね。
image「6時間で7回、ブリーチしました。最初は頭皮が痛くなってくるんですけど、だんだん痛さを感じなくなってくるんですよね。洗うときは専用のシャンプーを使って、伸びてきたら、ヘアマスカラで白く染めて……。それと、じつは腕と脚の毛も染めていたんです。画面ではわかりづらいかもしれませんね。染める必要、なかったかなと思ったりもしましたが、役作りという点では必要でした」

――栗原類さんとの共演シーンが印象に残りました。
「類くんとは、撮影前から友達になろうと決めていて。積極的に、初日から声をかけました。滋賀で1カ月くらいロケをしていたので、『ご飯を食べに行こうよ』と誘ったり。メアドを交換したので、映画の撮影が終わったあとにもご飯に行きましたよ。すっかり友達……と、思っていいんでしょうかね(笑)。あと、類くんはタロット占いが趣味みたいで、僕も占ってもらいました」

――どのような結果が出たんでしょうか。
「『仕事運がすごくいい』と言われました。そのあとに『当たるかどうか分からない』と言われましたけど。そこ、肝心なところなんですけど」

――高校の制服が、ミニスカートで胸元が強調されていたりと、小鷹のまわりにはいつも露出の激しい女性がいますよね。
image「最初は目のやり場に困りましたけど、次第に何も思わなくなってくるんですよ。慣れてくるんでしょうね」

――13年は、俳優やショートフィルムの監督も務められましたが、監督業を経験して、何か発見はありましたか。
「挑戦することが楽しくなってきました。これまでは、不安のほうが大きかったんですが、それを乗り越えると世界が広がり、人として大きくなれるということを、監督業を通して実感しました。これからも、恐れずにいろいろなジャンルの仕事に向かっていきたいです」

――では、最後に作品PRをお願いします。
「友達が少ないというコンプレックスを持つ高校生の成長を、すごく丁寧に描いている作品です。後半はとくにジーンと心にくる場面も多いので、彼らの奮闘する姿を見て、パワーと勇気をもらっていただきたいです」

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