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映画『1/11 じゅういちぶんのいち』で池岡亮介は、主人公の安藤ソラを演じた。ソラは、中学卒業と同時にサッカーを辞めたが、ある理由から、再び夢を取り戻そうとサッカーを再開させる。本作は、10代の挫折と夢がつまった青春群像劇だ。

いけおか・りょうすけ☆

93年9月3日生まれ、愛知県出身。第6回D-BOYSオーディションで準グランプリを獲得。これまでの作品に、ミュージカル『テ
ニスの王子様2ndシーズン』(11年)、映画『ポールダンシングボーイ☆ず』(11年)などがある。5日より公開の映画『俺たちの明日』に出演。

映画『1/11 じゅういちぶんのいち』

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脚本・監督/片岡 翔
4月5日(土)よりシネ・リーブル池袋、TOHOシネマズ川崎ほか全国公開
(オフィシャルサイト)http://1-11movie.com/
(c)2014 中村尚儁/集英社・「1/11 じゅういちぶんのいち」サポーターズ

 

――本作で映画初主演となったご感想をお聞かせください。
「映画のお仕事をもっとしたいという気持ちはありましたが、出演数が多くなかったのもあり、オファーがあったときは実感が湧きませんでした。自分のことじゃない気がして。それから徐々に実感が湧いてきました。プレッシャーはあまりなかったです」

――原作の漫画はお読みになりましたか。
image「出演が決まってから読みました。ファンになりましたし、高校時代にこういう青春を体験したかったなと思いました。サッカーという打ち込めるものを持っている、ソラがうらやましかったです」

――ソラはサッカーを続けていましたが、池岡さんの部活歴は?
「小学生の時から9年間習い事でスイミングスクールへ通っていました。中学ではバスケ部、高校では水球部に入りました。水泳とバスケをやってきたので、水球か
なと。でも、長年、水泳を習っていたにもかかわらず、部活の練習中に溺れてしまったんです。水球って格闘技と似ているんですね。それで溺れてしまい、気が
ついたらプールサイドに寝かせられていました。それが怖い経験となってしまって、部活を辞めてしまいました」

――そのあとは特に部活には入らなかった?
「そうですね。勉強だけの毎日を送っていました。でも、その姿を見かねた母親が、ある日、東京へ旅行に連れていってくれたんです。そうしたらいつの間にか、今
の事務所のオーディションを受ける段取りをしていて…。それで、とんとん拍子に事務所に入ることになって。部活を辞めたことがきっかけで芸能界に入りまし
た(笑)」

――部活を辞めたあとの池岡さんの姿が、お母さんは見ていられなかったのでしょうか?
「おそらく、空っぽに見えたんでしょうかね。かわいそうな高校生生活を送っているなと思えたのかもしれません。今は俳優という打ち込めるものが見つかったので、母親には本当に感謝しています」

――共演者の人たちとは年齢が近かったと思います。すぐに仲良くなれましたか。
「僕はけっこう苦労しました。僕とメインキャストは別々のシーンを最初に撮って、そのメインキャストのところへ僕が後から入っていくという形だったので、すでに雰囲気ができあがりつつあったんですね。だから、少し戸惑いました。」

――D-BOYSの阿久津さんも共演されていたので、心強かったと思いますが。
image「そうですね。2人で『それぞれ積極的に周りとコミュニケーションを取っていこう』と撮影前に打ち合わせをしていたんです。僕は阿久津が輪の中に入っていける
かをすごく心配していたけれど、そんな心配は無用で、阿久津を中心に現場がまわっていました(笑)。逆に僕は置いて行かれたかなと。阿久津の意外な一面を
見て、思っていたよりも社交性があるんだなと感心しました」

――デビューして5年目。演じることの魅力などもわかってきたのでは?
「演じ続けていきたいです。僕は口下手でプライベートで人と話すのは苦手だけど、役を通じてだったらいろいろと話せる。違う人になれるのは嬉しいですし、楽しいです」

――ソラの小さい頃の夢はサッカー選手でしたが、池岡さんの小さい頃の夢は何でしたか?
「母に家を建ててあげたかったので、大工さん。いや、設計士さんかな!? 仕事柄、アトリエと自宅を行き来していて、小さい頃は母がアトリエへ行ってしまうの
が嫌で、アトリエと自宅を一緒にしちゃえばいいんだなと考えていました(笑)。それで家とアトリエが一緒になった家を描いてあげました。今もその絵は保管
してくれているようです」

――その、家を建てるという夢が、いつか叶えられる日がくるといいですよね。では最後に作品のPRをお願いします。
「忘れかけていた青春時代を思いだしてもらえると思います。子供を見守る親の気持ちも描かれています。温かい作品だと思うのでぜひ見てください!」

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