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趣味は、釣りにキャンプ。今年、小型船舶免許を取得したという。トレードマークともいうべきスーツではなく、さわやかな私服姿で現場に現れたヒロシは、伏し目がちに自虐的ギャグを連発するイメージとは、だぶ違う。しかも、かなり能弁だ。
「そうでしょ? 僕のことを無口だと思っている人に、そうじゃないところを見てほしいし、スーツという衣装に縛られるのもね。いろいろな自分を知ってもらうためにも、ライブはやっていかないといけないんです」
このたび、彼の3回目の単独ライブ『泥水』が開催されることになった。前回のライブから8年、その間に芸人として天国と地獄を味わい、「一発屋」のレッテルを貼られた。いわば、不遇な日々を過ごしたわけだが……。
「そう、黒い水を飲まされ続けたようなもの。そこからヒントを得て『泥水』というタイトルにしました。『不遇』というタイトルもいいかと思ったんですけど、それでは直球すぎるかなと思って」
彼の絶頂期は’05年だったという。俳優業やバンド活動も行っていたものの、徐々に人気に陰りが見え始め、テレビから姿を消していった。その間、どんな生活を?
「世間から『消えたぞ』と言われているうちは、じつはまだ、仕事はあるんです。本当に仕事がなくなるのは、それさえも言われなくなるとき。3年くらい前がいちばん、時間を持て余していました。朝から釣りばっかりしていましたね。最初は楽しかったんですけど、飽きてきました。あと、釣り場にいる人たちの人間関係がわずらわしくなって、足が遠のきました」
それなりに、充実した〝余暇〞を送っていたように聞こえるが……。
「そんなことないですよ。時間があるから、自分の名前をネットで検索する。そうすると、気分が悪くなることばかり書かれている。それをネタにできればいいんですけど、本当に具合いが悪くなってしまって……」
そんな時期を乗り越えての単独ライブ。おなじみ「ヒロシです」のほかにも新しいネタに挑戦するそうだ。
「さすがに『ヒロシです』だけで、1時間半はきついでしょ? あ、今、うなずきましたね(笑)。だから、いろいろとネタを考えています」
ちなみにライブを開催するのにかかった経費は210万円。「お客さんが来ないと、210万円の支払いがすべて僕にのしかかってきて、生活が苦しくなるんです。僕を助けてください。会場に来なくてもいいので、チケットだけでも買ってください!」〝泥水〞から、きれいな大輪の花を咲かせられるか。再生したヒロシの雄姿を、ライブでぜひ確認してみて!
ひろし
’72年2月14日生まれ、熊本県出身。本名、齊藤健一。
「ヒロシです」で始まり、自虐的ギャグを九州弁でつぶやくスタ
イルで大ブレイク。現在、日本に暮らす外国人の里帰りに同行
するバラエティ番組『ホムカミ』(TBS系)にレギュラー出演中。
『泥水』
11月2日(土)~3日(日)、東京・新宿シアターモリエールにて。
問ヒロシ・コーポレーション(03-6276-8382)

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