「生き方が本当に音楽に出るっていうことがロックなんじゃないかなと思います」。

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PERSONZ 30thAnniversaryついに日本武道館LIVEを決定!

2015年6月26日、ついにニオン武道館でのLIVEが決定したPWESONZ。30年間、止まることなく邁進してきた足跡が大きな夢となって実現する。J-ROCKの至宝としてその歌声はすでに生ける伝説として圧倒的な人気を誇るJILLにPERSONZの今と未来を聞いた。

 

VOL,1「全国ツアー…一つも後悔のないライブでしたね」

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――PERSONZ30周年アニバーサリーで、全国ツアーを続けていらっしゃいましたが、振り返ってみていかがでしたか?

JILL:一つも後悔のないライブでしたね。全てが同じテンションで回れて、バンドが全員そうだったのは30周年を迎えて初めてでした。決意を新たにという感じだったのですごくいいツアーでしたね。

 

――同じ状態で行けたというのは30周年の中の決意みたいなものが何かあったんですか?

JILL:このツアーの間に武道館が決まったというのもありますれけど、私のテンションは最初からぶっちぎりだったようで、うちのメンバーが言うんですけど、「JILLが最初からテンションが高かった」と。それで煽られてメンバーも同じテンションになっていたという話は聞きました。自分じゃそんな風に思ってなかったんです。ツアーに入る前に骨折をしまして、足を骨折したのが生まれて初めてで、不自由な中で時間があったので、色んなことを考えられて、ツアーに出たら嬉しくて嬉しくてという体勢になっちゃったんだと思います。

 

――いよいよ日本武道館での公演が決定しました。我々の世代にとって武道館って別格だと思うんです。だからこそ30周年に武道館でライブをするというのはまた別の意味があると思うのですが、JILLさんの中で武道館はどんな意味がありますか?

JILL:3年半前の震災の年に目標を持とうと思って、「30周年になったら武道館をやる」と公言してしまったんですけれど、その頃は何も決まってなくて、自分たちもメンバーが抜けたりして、体制を整えるというかこれからバンドが良くなっていかなければいけない時期で、絶対目標を持たないとバンドって育っていかない。今は普通にライブハウスでやるようになってしまいましたけど、3年半あればもう一度あのステージに行けるんじゃないかなと私が勝手に解釈しまして。言ってしまったところ夢が転がりだして、武道館がやれるかもしれないとなって、実際やることになっちゃった。で、そのプロセスがすごく大切で、若い皆さんは武道館がじゃんけんする場所になっちゃってますけど、私たちにすればロックの殿堂で外タレをいっぱい見て、自分たちも2デイズを2回やって、華やかな時代があったわけだから、もう一度そこに行くということは全てをさらけ出してやるみたいなね。多分東京で200人から400人、それくらいのところでやっていた今の自分たちに甘んじていたら、それはずっと続くことだったかもしれない。じゃぁ8000人から1万人クラスを目指そうというのは非常に大きな励みになった。いま再結成とかそういうバンドはいますけど、本当にマイナスからの出発で武道館をもう一度やろうというのは滅多にないことだと思うので、それがファンの方だったり、同じ世代の人たちにちょっと勇気を与えている気がしますね。やればやっぱりロックの殿堂なんだよねということを知らしめられる。

 

――武道館で歌うことに対して何か気持ちはありますか?

JILL: 90年代には広いところ、ホールでやりましたけど、山あり谷ありでライブハウスで歌うことが多かったので、もっと空間感があるところ、今本当に武道館全体に声が届くような体制ができているので、すごく気持ちよく歌えるんじゃないかと思うんですよ。前はやることで精一杯で、「初めての武道館嬉しい」みたいな、ただ自分で考えると50歳手前でボイストレーニングをしだして、自分をもっと整えないとこれからやれないという部分でもトレーニングをしたので、すごく声もいい調子で今出るので、非常に空間感のあるところで歌うと気持ちよくできるんじゃないかなと思いますね。

 

――今振り返ってみて、この30年はどんな道のりでしたか?

JILL:通るべくして通った道のりなんですけどね。かえって何もなくメンバー4人揃ってたら、こうはなってなかったんじゃないかと、逆に言えば。やっぱり本田君が事情があって90年代の頭に抜けちゃったという。そこから10年ギターなしでやっている状態で、今本田君が戻ってきてオリジナルメンバーになって12年。その歳月がすごかったっていうね。だけどメンバー4人いるし、今までのオリジナルメンバーだし、じゃあアルバム一回ずつ作ってツアーやってというローテーションで回っていくのは限界がありましたよね。もう一回自分たちで押し上げないと見る人も増えないし、ニュースソース的にも全然広がらないし、自分たちでいいライブやってるんだって言ってもなかなか届かない。けど今回武道館をもう一度やるということで多分伝わるものも多いと思うので。その30周年は、今や30周年の象徴があるから振り返られるけど、なんにもない30周年だったら嫌ですよね。「あぁまたこれの繰り返しだけど30年たっちゃったな」じゃないので、自分たちで計画した30周年、で自分たちで今まで歩いてきた道を見れば、こういうことがあったから今に繋がってるんだという気がとってもする30年ですね。

 

 

 

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