日本におけるインド映画歴代興行3位、12週間にわたるロングラン公演…今年、女性の注目を最も集めたハートフルシネマの女性監督に作品いついて聞きました!

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さかのぼること約16年前、日本にインド映画ブームを起こしたのは『ムトゥ 踊るマハラジャ』だった。歌にダンスにアクションとサービス精神満載の内容が話題を呼び、日本におけるインド映画枠『マサラムービー』を定着させるパイオニア的作品となった。以降、マサラムービーは日本で継続して公開されてきたが、ここにきて従来のイメージを変える作品が登場した。それが『マダム・イン・ニューヨーク』だ。インドの大スター女優が15年ぶりにスクリーン復帰という話題性以外にも、ダンスもアクションもなく、物語に重きをおいた内容は、世界の女性たちの支持を得た。国は違えど〝英語が話せない″専業主婦の物語は、多くの人たちの共感を呼ぶこと間違いなし。広島国際映画祭で来日中だったガウリ・シンデー監督に話をうかがってきた。

ガウリ・シンデー:74年7月6日生まれ。大学在学中に映画撮影に興味を抱く。卒業後、企業のCMを制作する傍ら、短編映画を制作するように。本作品は初の長編監督作品で12年にトロント映画祭に出品され、高い評価を得たあと、10月にインド公開、大ヒットとなる。12年に成功したボリウッド監督のベスト5にも選ばれた。

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――本作は、世界各国から称賛され、日本でもヒットしました。監督自身はこのような状況を予想されていましたか?

「ノー!こんなに話題にしてもらえるなんて期待していませんでした」

 

――日本では14年のベスト映画に選ぶ人もいるようですよ。日本でのヒットのご感想をお聞かせください。

「Great! 素晴らしいことだと思います。すごく驚いています」

 

――どういうところが日本人に受けたと思われますか?

「結局、日本人もインド人も同じなんだということです。そこに気づきました」

 

――それは、女性が持つ悩みやジレンマは世界共通ということでしょうか。

「それもありますし、人間の基本的な感情ですね。たとえば女性であり、妻であり、母であれば、悩む部分は同じなんだなということですね」

 

――インドの映画、いわゆるマサラムービーやボリウッド映画と呼ばれる作品は、登場人物が突然歌ったり、大勢で踊ったりと、ミュージカル要素が多いものが知られていますが、本作はそういった従来のパターンは踏襲していませんよね。いまのインド映画界も、本作のような物語に重点を置く作品が多くなってきているのでしょうか?

「インド映画界というのはたえず変化していますけど、おっしゃる通り、いわゆる主流というのは、ボリウッド系のものが数の上ではひじょうに多いんですね。ですからまだまだ変化が必要だと思います。この作品のような主流とは違う作風のものも支持されると願いたいですね。これまでとは違うタイプの映画は存在したとしても、人の目に届き、商業的な成功に結び付くかという面で判断されることもありますし」

 

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