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「舞台がどこなのかわからない雰囲気や切ない空気感、秋の森の濃さを見ていただきたいです。監督が詩人でもあるので、言葉も美しい作品です」

 

そう語るのは、10月29日から公開される映画『秋の理由』に出演している趣里(26)。作品では、60代を迎えた2人の男性の友情と、その妻との三角関係が描かれている。彼女は、そのなかで不思議な魅力を持つ謎の女性・ミクを演じている。思ったことをストレートに口にするミクは、物語を引っぱっていくような役どころだ。自身とミクとの共通点を尋ねてみた。

 

「ミクが持っているものを私はあまり持っていないと思いました。ミクは行動的でもありますよね。そういうところはうらやましい。ふだんの私は、1人で抱え込んで悶々とするタイプです」

 

彼女自身が抱え込んで悶々としたときの解消法を教えてくれた。

 

「考えて、考えて、考えて、その悶々から解放される瞬間が絶対に来るので、それを待ちます。時が解決してくれるのを待つタイプです」

 

’11年に女優デビューしてから5年がたち、「少しずつ前に進んでいるような気がします」と、これまでを振り返ったが、いつも支えにしている言葉があるという。それは演技指導を受けていた、映画監督であり俳優の故・塩屋俊さんからのものだった。

 

「18歳でバレエをけがで断念して本格的に女優として歩み始めたものの、いろいろな不安がありました。そういう気持ちがお芝居に出て、塩屋さんに伝わってしまったのだと思います。そんなときに塩屋さんから『趣里、大丈夫だから』って言ってもらえて。今も塩屋さんの言葉を支えにしています」

 

最後に女優としての夢を聞いてみた。

 

「お芝居を通して、その作品のよさを体現できる人でありたいです。そういう人でいられるように、いろいろなことを感じ取っていき自分自身の感性を磨いていきたいですね。お芝居を見てくださった皆さんからの反応が、いちばんうれしいので」