「60年以上、俳優を続けてきました。今回のこの役をやらないとこれまでの60年を無駄にしたことになる。今まで蓄積してきたものをすべて出し切る覚悟で演じています」
こう話すのは、視聴率好調のドラマ『やすらぎの郷』(テレビ朝日系・毎週月~金・12時30分~)で主演を務める石坂浩二(75)。ドラマでの浅丘ルリ子(76)との共演も話題になっている。16年ぶりの再会の印象を石坂は次のように語る。
「あの人(浅丘)は舞台を経験したことでお芝居が変わりましたね。より大胆に成長しましたね」(石坂)
浅丘にも、石坂の演技や現場エピソードについて聞いてみた。
「すべて自然な演技で、長い間蓄積されてきたことが、演技に発揮されているのよね。本当に素敵です。これまでずっと“兵ちゃん”(石坂の本名)で呼んでいたので、ついうっかり本番で1回だけ“兵ちゃん”って呼んでしまったの。自分でもびっくり、あわてて直しました」(浅丘)
思わず“素の部分”がでてしまうほど、共演の息はピッタリのようです。