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「今回、このお仕事を受けようと決めたとき、じつは、相当な覚悟をしました。主演の重責も感じましたし、ちょうど次女が中学入学というタイミングでもあって。でも、改めて考えてみたら、撮影期間はそう長くもない。娘たちが自立するという意味では、とってもいい機会だと思ったんです。これは、主人も同意見で、2カ月後、家族も、私も、たくましくなっているといいですね」

 

そう話すのは、6月放送スタートのドラマ『屋根裏の恋人』(フジテレビ系・土曜23時40分~)で、’14年ぶりに連続ドラマの主演を務める石田ひかり(45)。演じるのは、見かけでは良妻賢母だが、年下の元恋人とのイケない恋に溺れてしまう専業主婦・西條衣香だ。

 

’01年に結婚し、2人娘を年子で授かった石田。子育て中心の30代を経て40代となったいま、母としての喜びや苦労をこう語る。

 

「子どもが生まれてから14年。本当にかけがえのない時間でした。じつは私、結婚したら仕事を辞めようと思っていたんです。百恵さんのように子どもを産み、家庭に入るのが理想でした。ところが、育児だけの日々に行き詰ってしまって、これは外の空気を吸わなきゃ!と。仕事をすることでいい気分転換になるとわかってからは、働く母になろうと決めました。うちの家訓は、『食う、寝る、遊ぶ、学ぶ、感謝する、生きる』。どれも大事なことだと思いますが、子どもの成長を見守りながら、とくに“生きる”ということを強く意識するようになりました。子どもたちによく言うんです。『あなたたちの仕事は生きていることよ!』って」

 

’86年に女優デビュー。映画『ふたり』(’91年)で主演のほか、NHKの朝ドラ『ひらり』(’92~’93年)、『あすなろ白書』(’93年・フジテレビ系)など数多くの作品のヒロインを演じてきた。

 

「30年も仕事を続けてこられたのは、作品や周りの人たちに恵まれたことに尽きます。また、同じ仕事に就いた姉(石田ゆり子)に何でも相談できたこともよかったと思います。姉とは小さいときからずっと一緒。水泳などの習い事も、女優業も、同じ時期に始めて。私自身は、ライバル意識とかまったくないというか、戦友のような存在です」

 

そう語ると、レンズに向かって「奇跡の45歳!」とおどけてみせる。ますます輝く笑顔の秘訣は?

 

「毎日楽しく生きることです。好きなことを仕事にできるということは、いちばん幸せだなあって思いますし、お仕事を続けていくためにも、元気でいられる努力を続けていきたいですね」

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