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単行本『笑われる勇気』

光文社/定価:本体900円+税/10月4日(水)発売


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■“他人の評価”にとらわれない「わが道」の歩き方!

 

この秋、“世界一ゆるい70歳”となる漫画家・蛭子能収さんが、「世界一ゆるい自己啓発本」を刊行いたします。「人からどう思われるか」ではなく「自分がどう生きるか」のみに大切に考えて生きてきた蛭子さんが贈る、心が楽になりすぎる1冊。ここには、建前だらけの世の中に生きにくさを感じているすべての現代人に効く「考え方」が満載です。

 

■大反響の「ゆるゆる人生相談」を108本収録!

 

「読むと心が軽くなる」「蛭子さんなのに、いいこと言ってる」「安定の競艇オチ」と、インターネット上で話題を呼び、たちまち4刷というヒットとなった単行本『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)。蛭子能収70歳を記念して、その新作、一挙108本を同時収録したお得な本書。“きれいごと、ゼロ”の名(迷?)回答の数々を併せて読めば、悩んでいるのがバカバカしくなること間違いなし!

 

■「ゆるゆる人生相談」を試し読み!

 

蛭子さんのお悩み相談って、どんな感じ?まだ知らないあなたのために、WEB女性自身に掲載されたお悩み相談の中から、特にアクセス数の多かった“傑作BEST3”を公開します!

 

 

【Q】「大学2年生の息子がひきこもり、さらには春にアルツハイマー病と診断された母の介護がこれからはじまりそうで、落ち込んでしまいそうな気分。蛭子さんの言葉で励まされたいです」(富~ずさん・45・派遣社員・東京都)

 


 

【A】「つらいときこそ、日常を大切に生きる」(蛭子能収)

 

オレもよくヘコみます。この前も、福岡の若松競艇場でオレのサイン会に来た人と競艇を楽しむイベントがありましたが、いいところを1つも見せられず5万円負け。小遣いが減らされているのに……、涙が出るほど落ち込みました。そんな夜は、布団に入ってもなかなか寝付けません。でも、目をつぶってジッとしています。そうして競艇で負けた悔しさや苦しみを乗りこえてきたんです。――だから、息子や母親のことで、嫌なことがあってもしっかり寝ることだと思いますよ。寝不足だとすべてうまくいかなくなります。大変なときこそ、いつもの日常生活をしっかり守ったほうがいいと思いますよ。つらいことがあったときこそ、寝る、食べる、働く、そして競艇という生きるための動作をやり続けることが大事です。――朝になると、パッと違う世界が広がる気がするじゃないですか。それにしても若松競艇場で4号艇の舟券を買っていればよかったのに……、あ~4号艇を選んでいれば、4号艇!あっ、また涙が出てきました……。

 

 

 

【Q】「私立高校1年と公立中学2年の2人の娘がいますが、お金が苦しいので、下の娘には、私立への進学を諦めてもらおうかと思っています。どう説得すればいいでしょうか?」(ゆゆか~さん・41・主婦・埼玉県)

 


 

【A】「貧乏は恥ずかしいことじゃない。卑屈になるのがよくないだけ」(蛭子能収)

 

「金がないけん、公立へ行って」と言えばいいだけじゃないですか。2人とも私立に行かせられないことがつらいんですかね。金がないことを子どもに言えないのは、そもそも貧乏が恥ずかしいということがあるんですよね。

 

オレは40歳までずっと貧乏でした。27歳で長男が生まれたときも貧しかったから、まずは「どうしよう」と考えて、ちっともうれしくありませんでした。

 

それでも、貧乏が恥ずかしいとか、つらいと思ったことがありません。2人の子どもにも、オレは稼ぎが悪いと正直に話していたし「金がないから我慢しなさい」と、よく言っていました。そのころのオレは、ちり紙交換をしていましたが、それを子どもたちに隠しませんでした。あえて言うと、日当で金がもらえたから毎日が給料日。金をもって家に帰れることが誇らしかったくらいです。家族を路頭に迷わさなければいいんですよ。貧乏といって、自慢することはないけれども、卑屈になることはいけないことだと思いますよ

 

 

 

【Q】「彼女を“金持ちリーマン”に寝取られました。金を稼いだ者が成功者という世の中。金を出しても買えないものってあるんですか?金さえあれば、人の心だって買えますよね!!」(ボンビー鈴さん・19・学生・福岡県)

 


 

【A】「人の心はお金じゃ買えないが、オレの心はお金で買えます!」(蛭子能収)

 

明日、久しぶりに平和島競艇場に行きますが、今朝、電子マネーの「Suica」を落としました。7,000?8,000円も入っていたんです。ただでさえ小遣い減らされているのに……。あれがあったら3レースは遊べましたよ。憂うつな気分だから、あまり相談は受けたくないですね。

 

19歳の男性の悩みですか……。オレが19歳のときは、20歳になるまで競艇ができなかったから、ずっと我慢していました。ようやく誕生日に競艇場に行きましたが、あの感動と興奮は今でも覚えています。そして、何歳になってもブレずに競艇を続けようと決心しました。

 

アナタが、自暴自棄ではなくて、人生、金がすべてと思っているのなら、それをずっと貫けばいいんですよ。人の心も金で買えると考えているなら、その信念を貫き通せばいいだけです。人からどう思われてもいいじゃないですか。オレは、金で他人の心は買えないと思っています。ただ、明日の競艇で遊ぶお金を出してくれるなら、オレの心なんて売っちゃいますけどね……テヘっ!

 

 

【著者プロフィール】

蛭子能収(えびす・よしかず)

 

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1947年10月21日生まれ、長崎県出身。長崎商業高校卒業。看板店、ちりがみ交換、ダスキン配達などの職業を経て、33歳のときに漫画家に。タレント、俳優、エッセイストとしても活躍中。主な著書に、『パチンコ 蛭子能収初期漫画傑作選』『ひとりぼっちを笑うな』(ともにKADOKAWA)、『ヘタウマな愛』(新潮社)、『蛭子能収のゆるゆる人生相談』(光文社)などがある。

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