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山下しげのり(以下、山下)「M-1優勝おめでとう!」

 

村田秀亮(38・以下、村田)「ありがとうございます」

 

久保田かずのぶ(38・以下、久保田)「なんすか、『女性自身』の記者じゃないですか。ゴシップ探しにきたんですか!」

 

顔を合わすなりジャブを繰り出したのは、M-1グランプリ2017覇者で、賞金1,000万円を手にした、とろサーモン。じつは本誌記者で元芸人の山下とは旧知の仲。この3人だからこそ語られる、M-1優勝までの苦悩と爆笑エピソードを取って出し!

 

山下「今まで10大会で9回準決勝に進出しながら、決勝には進めませんでした。今大会で初めて決勝進出して、見事優勝」

 

久保田「コンビ結成して、15年目にして……。どんどん“石”を積み上げる作業はしんどい。むしろ、積み上げる“意志”のほうが大事なんですね」

 

山下「(心に響かない様子で)ン、ン……。わかりました」

 

久保田「わかりましたじゃないよ! チャンピオンなんだから」

 

山下「(それでもスルーして)村田さんはどんな思いでM-1に臨んだのでしょうか」

 

村田「千鳥のノブさんと1カ月くらい前にご飯に行って、『今年、決勝に行かれへんかったら、覚悟決めて足洗って、違う仕事しますわ』って」

 

久保田「オレは聞いてないんですけど。イラッとしました」

 

村田「それは、相方には言われへんよ」

 

久保田「ちなみに、何の仕事をしようとしたの。この年で」

 

村田「実家のある宮崎に帰って、親父のりんびょうを……」

 

久保田「淋病!?」

 

村田「かむことくらいありますやん! 親父の“林業”を継ごうと思ったんです」

 

山下「お父さんは喜んだ?」

 

村田「寡黙で頑固な親父なんですよ。(優勝を報告しても)『おう、よかったな』って感じなんですけど……。後でおかんに聞いたら、『お父さん、めっちゃ喜んでて、ワントーン高い声になってた』らしいです(笑)」

 

久保田「じつは、ウチのおかんと、村田のおかんが一緒に、ケーブルテレビでM-1を見てたらしいんですよ」

 

村田「2人で大泣きやったって言ってましたわ。仕事があって、電話で話せたのは優勝の2日後くらいだったんですが、そのときもおかん泣いてましたね。電話した瞬間に」

 

久保田「あまり知られてないけど、ボク、お母さんっ子なんです。理想の女性は、お母さんみたいな人。宮崎でロケがあったときも、母親が髪の毛をセットしてくれました。そのおかんが、優勝して何時間かたって『早急にごめんやけど、200万円貸して』ってLINEが来て。そのあとに『ごめん、おめでとう』って」

 

山下「『おめでとう』のほうが、ついでじゃないですか」

 

久保田「だから、おかんの顔に札束を投げつけてやります」

 

村田「ちゃんと渡せや!」

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