「隼也は言われたことを真摯に受け止めるマジメな子。そして夢を持っているので、そこに向かってまっすぐに突き進んでいく人間です」
そう話すのは、NHK連続テレビ小説『わろてんか』で北村隼也を演じる、成田凌(24)。隼也は、思い立ったら一直線。父・藤吉(松坂桃李)を彷彿とさせる性格で、北村笑店に新風を巻き起こしている。
『わろてんか」は成田にとって初めての朝ドラ出演。オーディションでヒロイン・てん(葵わかな)の一人息子である隼也の座を射止めてからは、ますます『わろてんか』ファンになっていったとか。
「すごくおもしろいですし、一人ひとりに感情移入ができて、見ていて気持ちよくなれる。早く現場に入りたいと思っていました。ただ、僕は途中からの参加だったので、初日は緊張しましたね。朝、東京で『わろてんか』を見て、その日に大阪に移動して現場に入ったら、さっきテレビで見ていたみなさんがいて、なんだか不思議な感じでした。だから隼也が初めて登場した週の演技は、あとで見直したら、どこかフワフワしていて(笑)」(成田・以下同)
そして朝ドラならではの撮影スケジュールも初体験。撮影シーンの多さなど、すべてが新鮮な様子。
「撮影ペースの速さはものすごいです。午前中だけでたくさんのシーンを撮るし、出番もそれだけ多い。『次いくよ!』、みたいにポンポンと進む。これを経験したら、次の作品からは怖いモノなしだと思えるくらい笑い」
隼也は自身のミスから北村笑店に大きな損失を生じさせてしまうが、周囲に温かく見守られて成長していく。恋模様も同時に展開され、隼也の青春、真っ盛りというところ。
「血気盛んな青年が夢に挑もうとして、一生懸命に頑張っている。その姿を見守ってほしいです」
隼也を温かく見守る一人、伊能栞を演じる高橋一生(37)について、成田はこう語る。
「大人ですよね。いろんなことを知っていらっしゃるから話していておもしろいですし。家具のことを知りたくて話してみたら、予想どおりとても詳しかったです。お芝居や人やモノに対してもものすごく丁寧で、見習いたい点がたくさんあります」