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「リリコというキャラクターを演じられたことは、本当にうれしいです」

 

こう語るのは、女優の広瀬アリス(23)。放送も残すところあとわずかとなったNHK連続テレビ小説『わろてんか』。クライマックスにさしかかり、ヒロイン・てん(葵わかな)率いる北村笑店の個性的な芸人たちのなかでもひときわ異彩を放っているのが、広瀬演じる売れっ子女性芸人・リリコだろう。

 

「『演じるのが大変じゃない?』とまわりから言われることもありましたが、どちらかというと、自分がもともと持っている“パンチ力”みたいなものでいけるかなと思って。リリコは自分に近い部分がある気がします(笑)」(広瀬・以下同)

 

放送当初はちょっと意地悪な女のコだったリリコが、女優、芸人として成功をおさめていく過程で、ストーリーに欠かせない存在に。

 

「リリコはとにかく不器用なんです。でも、ちゃんとまっすぐ芯が通っている。だからこそ、出てくる言葉の勢いなどをとても大切にしていました。お仕事に対する信念や、自分にとっての譲れない部分を明確に持っている女性なので、芸事に対する考え方は、彼女から教わることも多かったです」

 

『わろてんか』の撮影は終了したものの、4月からスタートするドラマへの出演が決まっている。女優としての抱負を聞いてみると、リリコを思わせるこんな力強い返事が。

 

「うれしいことに、“広瀬アリス=リリコ”、というイメージをもっていただいている方が多いと思うのですが、まずはリリコのイメージを壊していきたいです(笑)。役者さんって、作っては壊し……、の繰り返しなので」

 

物語はいよいよ佳境に。戦争の足音が聞こえるなか、笑いを届けようと奮闘する北村笑店の面々。気になるラストの見どころは――。

 

「『人は幸せだから笑うんじゃなくて、笑うから幸せになるんだよ』というセリフがこれから出てくるんですけど、笑いってとても大切なことだというのを『わろてんか』から学びました。ラストへ向けては、人と人とのつながりの温かさや、笑いの大切さを感じてもらえたら。あとはみなさんのアドリブがちょこちょこと入ってくるので、そこで笑い泣きしてもらえればうれしいです」

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