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「この映画の本当の主役は、おくる側の家族たちです。愛する人の最期の顔は家族に一生残ります。もしそれが事故で傷ついて悲惨な顔ならば、それがずっと脳裏に焼き付いて、残された人の人生が変わると思います。ですから納棺師の仕事はとても大事。ご遺体を生前の元気なころの姿に戻すことができれば、故人の幸せな顔が家族に一生残るのですから」

 

こう話すのは、映画『おみおくり』(全国ロードショー公開中)で、主役の女性納棺師・弥生を演じた高島礼子(53)。原案は、現役女性納棺師によるブログ本だ。亡くなってから火葬までに遺体に死に化粧を施し、生前に近い姿に戻すのが納棺師の仕事。納棺シーンは実際に原作者のアドバイスを受けたという。弥生はつらい過去を持つ、元エステティシャン。

 

「弥生がなぜ納棺師になったのかという過去のエピソード、その罪悪感を表せたらと思いながら演じました」(高島・以下同)

 

夫に自殺された妻、幼い娘を地震で亡くした母、一家の大黒柱を交通事故で亡くした親子……。死者をおくる7家族のエピソードがつづられる。

 

「この役を通じて、自分の人生を大切にしなくてはと改めて思いました。もし明日死んでも後悔しないように……」

 

そう語る高島にON/OFFブームを聞いた。

 

【ON】ロケ先の歴史調査

 

「日本の古都を巡る旅番組の仕事を始めてから、地方の地理や歴史を調べるのが癖になりました。たとえば江戸と京都を結ぶ中山道(五街道の1つ)が繁栄を遂げた理由などを知るとロケがより楽しくなり脳トレにも!(笑)」

 

【OFF】パーティ料理

 

「よく友人宅の食事会に招かれます。みな自慢の手料理を持ち寄るのですが、実は私は料理が大の苦手。いつも果物持参なので通称『フルーツの礼子』(笑)。そこで心機一転、おいしいパーティ料理を現在、猛練習中!」

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