宮沢りえ(45)、チェ・ジウ(42)……近年、目にすることが多くなったのが40OVERの女性芸能人による「熟年婚」。精神的にも、経済的にも自立したこの世代が「熟年婚」で成功するためのヒントとは? そこで今年4月、歌謡グループ「純烈」の小田井涼平さんと結婚していたことが明らかになったLiLiCoさん(47)に話を聞いた。
「あんまり新婚っていう気負った感じはないんですよ。大変なこともさほどない。あえて言うなら、ちょうど出かけようというタイミングで主人が起きてきたときくらいかな。『えっ、また朝ごはん作るの?』ってことになるので、必ず『明日は何時?』と確認し合っています」(LiLiCoさん・以下同)
多忙な毎日にもかかわらず、毎朝夫よりも先に起きて、朝食を作っているというLiLiCoさん。はた目には無理をしているようにも思えるが、本人にとっては「これが普通」だそう。
「無理していたのは結婚前よ。彼が泊まりに来たときは化粧も済ませて『おはよう』って言っていたのが、今ではオバケみたいな顔して送り出していますから(笑)」
必要以上に自分をよく見せようという無駄なこだわりがないのは、「熟年婚」ならではの余裕だが、日々、等身大の姿で接していることは、相手の仕事に対する理解にもつながっているようだ。
「彼らは、『ショーは30分。その後2時間は握手会や撮影会』というグループで、『手が届く』存在であることが魅力のひとつですから、当然、女性ファンと触れ合う機会も多くなります。でもそれが彼らのスタイルなので、私は何も言いませんし、嫉妬もしません。これまでどおり、ファンの方たちには小田井にハグやキスをしてあげてほしいなと思っています」
いっぽう、“人生経験”を積んでからの結婚は、同時に過去の“恋愛経験”も引きずりがちだが、LiLiCoさんには、そんな湿っぽさはみじんもないようだ。
「そもそも私は30代で一度結婚していますし、主人もいい年をした男性ですから、それなりの過去はあるでしょう。でも、そんな過去を聞いたって嫌な気分になるだけ。私も前の夫の話は一切しませんし、主人の過去も聞きません」
大切なのは、過去より未来。「20代の恋愛と比べて、いまは格段に冷静です」というLiLiCoさんだが、そこには確かな「覚悟」もある。
「世間のイメージと違って、実際の私はとてもドライ。もし主人が浮気をして、相手の女性のほうへ行きたいとなったら、きっと『どうぞ』って、すぐに離婚するでしょう。じゃあ主人を愛していないかというと、もちろん愛しています。でもそれはハタチのころのものとは違い、病気になったらこの人のお尻を拭けるか、190センチの大きな体を運べるか、そういったことまで考える愛です」
もちろん、「純烈」のことも考えた。小田井さんのファンのほとんどは女性だからだ。
「当然、彼のファンに嫌われることもあるでしょうから、自分はそれに耐えられるかなって。それと自分と結婚したことで、ファンが離れてしまったら、彼らの仕事にどう責任を取るかまで考えました。でも、思いがけず主人のファンからも祝福していただき、本当に感謝しています。ちなみに“LiLiCoロス”を訴えるメールも4件だけ来ましたけど(笑)」
相手のスタイルを尊重し、細かいことには「こだわらない」LiLiCoさんだが、もちろん結婚相手が誰でもよかったわけではない。
「夫は、電話の子機の充電器のような人。スポッとはまると、あったかくなって、充電される感じ。だからでしょうか、初めて、年を取ってもずっと愛していけると思ったし、この人の子どもが欲しいとも感じたんです」
小田井さんは、LiLiCoさんがこだわりぬいた末に選んだ“充電器”だったのかもしれない。