「平成って、慣れないうちに終わっちゃうって感じね」。こう語る黒柳徹子(84)が、平成元年に始めた舞台「海外コメディ・シリーズ」が、今秋上演の32作目『ライオンのあとで』(東京・EXシアター六本木にて、9月29日~)でファイナル。そこでお話を伺った――。
私は喜劇をやるのが好きです。日常的に悲劇的なことが多いのに、これ以上悲劇をやってどうする、という感じがして。悲劇をやってみても案外うまいんじゃないかと思うんですけどね。ふふふ。でもやっぱり、喜劇のほうが、合っているんじゃないかと思います。
パルコ・プロデュースでの舞台は一区切りになりますが、私自身は芝居を終わらせるつもりはありません。100歳までやる気でいますよ。
芝居以外ではね、90歳ごろから政治の勉強を始めて100歳になったときに政治記者になろうかなぁって。マイクを持って“総理、総理”って聞く人になりたいんです。それがいまの希望。
でもね、この間考えていたら、そういうときに若いほかの記者に押されたりして、よろけてつぶれたりしてもなんだから。心身を丈夫にしておかないとね。“総理、総理”って押されても倒されない体格にするために、いま体操をやっています。
芝居をやるにも体力が必要ですしね。テレビはね、私は運がよかったなぁって思うんですけど、『徹子の部屋』にしても『世界ふしぎ発見!』にしてもずっと座っていて動くことがほとんどないですから、口だけなんとかなればいいのね。でも、芝居はそういうわけにはいかないので。ちゃんと歩けて、ちゃんと階段を上がったりできる、そういう体をつくらないといけませんね。たいへんですけどね。
■徹子さんの元気をつくる体調管理法は
健康のためにしているのは、食べるべきものをきちんと食べること。以前は割と好きなものだけを食べていたんですけど、いまはお豆腐、納豆、お野菜をきちっと食べるようにしています。お肉も食べますね。お魚はね、骨がのどにつかえて3回も耳鼻咽喉科に行ったことがあるんですよ。だからあまり食べません。好きですけどね。
あとは、くよくよしないことね。疲れるもとだし。なるたけ明るく元気に。いろんなことがあるけど、くよくよしないで生きていこうと思っています。