「フォーエバーマークにとって節目である年に受賞できて、とても光栄に思います。今回、息子に『“永遠の輝きを放つ女性に贈られる賞”をもらったんだよ』と話したんです。でも、息子からの返事は『ふ~ん』でした(笑)」

 

そんな何気ない母子の会話――。本誌に語るのは、「2018年フォーエバーマーク賞」に選ばれた冨永愛(36)だ。

 

「ダイヤモンドは永遠の輝き」のキャッチフレーズでもおなじみのフォーエバーマークが“永遠の輝き”を放つ女性へ贈る賞で、冨永はその類まれなるキャリアや社会貢献活動がたたえられての受賞となった。今年は同社誕生10周年で、冨永にとってもモデルデビュー20周年という節目の年。9月11日の授賞式では、約300万円相当の「フォーエバーマークTwo Dコレクション」特別限定版が贈呈された。

 

「2粒のダイヤモンドがあしらわれていますが、Two DはDiamondとDear(大切な人)という2つのDを象徴しているそうです。エシカル(倫理的)であることや自然環境への配慮を“大切”にしてきたブランドだからこそ、このダイヤモンドは特別な輝きを放つのだと思います。実際、私もつけているとすべての大切な人の想いを感じられるような気がします」

 

冨永にとって“大切な人”といえば、長男だ。冨永は14年11月に「息子との時間を作りたい」として休業を宣言。授賞式でも大切な人を聞かれ、「息子です」と答えていた。休業中の3年間はあえて、ごく普通の母親としての生活を心がけていたという。

 

「休業中はPTAにも参加して、それがメディアでも取り上げられました。でもそれは他の母親はみんなやっていることで、むしろ私がこれまでできていなかっただけ。だからこの3年間は、普通の母親としての生活を大事にしてきました。たとえば『いってらっしゃい』と『おかえり』を言える環境づくりや、その日あったことを話し合うことです。おかげで中学生になった息子の成長を感じることができましたし、私も母として少しは成長できたのかなと思います」

 

昨年10月に復帰し、再びモデルとしてのキャリアを重ねている冨永。やはり多忙な生活を送っているが、その表情は柔らかく活き活きとしている。

 

「休業後は、『優しい雰囲気になったね』と言われるようになりました。モデルをしているとつい戦闘モードになってしまうので、昔の写真を見ると目がつり上がっていて(笑)。でも今は、戦いよりも人との関係がいちばん大事だと考えるようになりました。ストレスがたまったときは、たくさん寝れば大丈夫。休みのときは、多いときで12時間くらい寝ることもあるんですよ(笑)」

 

その変化は、充実した3年間の証だろう――。さらに10年というスパンでみても、深まったことがあるという。

 

「10年前よりも深くものを考えるようになって、探究心もどんどん湧いてくるんです。使命感を持って仕事したい、もっといい仕事をしたいと思うようになりました。それに海外生活が長かったこともあって、日本人としてのアイデンティティを再認識したんです。最近は、日本画の教室にも通っているんです」

 

時代とともに変わりゆく冨永だが、次の10年についてはこう語る。

 

「いつまでもモデルでいたいです。ここまで続けられたのは本当にありがたいこと。でもこれまでと同じということではなく、たとえば日本のファッションにもっともっとコミットしていきたい。今までの10年もそうだったから、次の10年もきっと新しいことが待っている。それがすごく楽しみです」