坂上忍語る、私財で犬猫の保護施設作る理由は“若い頃の失敗”

「もう、土地は決めました。うちの子たちを見てると、自然に近い環境のほうがてきめんに喜ぶので、山にしました。広さは東京ドーム1個分。ひと山丸ごとドッグランって感じになると思います」

 

そう語るのは、昨秋にスタートした『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系・金曜19時~)でMCを務めるタレントで俳優の坂上忍(51)。番組は坂上本人の長年の夢でもある、動物と人間が楽しく過ごせる“どうぶつ王国”建設がテーマ。まずは千葉県内に、犬猫の保護施設を作る予定だ。

 

驚くのが、これがテレビ局主導の番組企画ではないということ。土地代はもちろん、運営費なども坂上が負担していく。

 

「番組が始まったときにも言ったんですけど、番組があろうが終わってしまおうが、僕がやることなんで。私財を投入? もちろん」(坂上・以下同)

 

これまで、13匹ものわんこたちを“息子”と呼び、ともに暮らしてきた坂上。先月5日のブログでは“坂上家の14男坊”として、今度は元・保護猫のちくわ君を新たに迎え入れたことを発表。何が彼をそこまで動物愛護に向かわせるのか。坂上は「義務」とも話す。その原点は、若いころの失敗にあった。

 

「30代前半、マンションで1人暮らししていたときに、オスのコーギーを飼ってました。ヒット君っていう名前だった。最初はかわいがってたのに、やがて仕事にかまけ、遊びにかまけ……」

 

ある夜、帰宅した坂上は、ヒット君のお尻の毛が円形脱毛症のように抜け落ちているのを発見。また、あるときは、玄関のコンクリートの床にできたくぼみを見つけた。

 

「爪で引っかいたような跡があって、少し血も。ああ、ヒットがやったんだな、と。心のバランスが崩れちゃうまで留守番を強いてしまった。これは、ちゃんと面倒を見てくれる人のところに行ったほうが、ヒットのためだと。それで知り合いの方に引き取ってもらった。『もう動物飼うのやめよう、資格ないわ』と痛感した」

 

数年後。その知人からヒット君の訃報を聞かされた。そして坂上は40代になっていた。

 

「それぐらいからですね。若いころにダメだった自分を、やり直すことってできないのかな、と思うようになって。ちょうどそのころに、ペットショップで売れ残り、驚くほど値下げされた、卑屈な顔したチワワを見つけたんです」

 

それが、坂上が「佐藤さん」と呼ぶ、14兄弟の長男・佐藤ツトム君だった。それから約8年という歳月をかけ、ときには自分の年齢を鑑み、悩みながら、坂上はじっくりと大家族を形作ってきた。

 

「番組で出会った動物愛護ボランティアの方の言葉が忘れられなくて。『半年でダメなら1年、1年でダメなら3年、3年でダメなら5年っていうスパンで、動物たちに信用してもらえるよう頑張らないと』って。本当にそう。人間の時間軸を押し付けちゃダメなんですよね。だから、これから作る“どうぶつ王国” も、ゆっくりゆっくり育んでいきたいと思っています」