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そろそろ中盤にさしかかろうとしているGW! しかし「混んでるからどこにも行きたくない……」と思っている人も多いことだろう。そんな人におすすめなのが埼玉県だ!

 

2月22日に公開された『翔んで埼玉』は、興行収入30億円を突破。しかし注目を集めていながらも、わかりやすい観光スポットが見つからないのも事実。

 

そこで今回は埼玉生まれ埼玉育ちで、大手旅行会社JTBで勤めた経歴も持つ芸人・こじま観光(36)にその魅力を聞いた。まず3月にオープンしたムーミンパークについて、飯能市に選ばれた意外な理由をこう明かす。

 

「最初は都内に作ることを考えていたみたいなんですが、埼玉県飯能市がムーミンの世界観に1番合致したそうなんです。飯能は日本のフィンランドと言ってもいいかもしれません。今後は東京ディズニーランドのように、埼玉を代表するテーマパークになっていくと思います」

 

“ださいたま”と揶揄されることの多い同県だが、感度の高い人たちの間で話題のおしゃれスポットがあるという。

 

「入間市にあるジョンソンタウンは今人気ですね。戦後は米軍が進駐していた場所で、当時ここには米軍関係者が住むアメリカ風の住宅がたくさん建てられていました。現在ではおしゃれな雑貨店やカフェがたくさん並んでいて、雰囲気的には下北沢がいちばん近いかもしれないです。週末になると犬を連れた人などで結構にぎわっています」

 

関東平野の大半を占める埼玉。それゆえ、東西南北ごとに異なる魅力を持つ。日帰り旅行にオススメなのが、ネギでおなじみの深谷市や毎年夏には40度以上の気温を記録する熊谷市などがある北部だ。

 

「“埼玉”という言葉の語源にもなっている行田市にはさきたま古墳群や、映画『のぼうの城』の舞台にもなった忍城跡があります。実は深谷市には、あの『ガリガリ君』を作っている赤城乳業の本社があるんです! 本庄市では工場見学もできる(※要予約)ので、お子さんを連れていくと喜ぶこと間違いなしです」

 

1泊2日ほどの小旅行には、アニメ『あの花』の舞台として知られる秩父市などがある西部がぴったりだという。

 

「秩父や長瀞は温泉がたくさんあるので、旅行にちょうどいいと思います。まずは川越で蔵造りの街並みを見た後に、名物のうなぎを食べるのが最高です。温泉で一泊したら、長瀞でライン下りするのがオススメ。夏でも涼しいのでこれからの季節にぴったり。あと東側ですが、春日部市にある『首都圏外郭放水路』(※要予約)。川が氾濫しそうになったときに水を逃がす施設で、まるで地下宮殿。大人の男性も楽しめるはずです」

 

『翔んで埼玉』の中で印象的なシーンにあげる人が多いのが、踏み絵に「草加せんべい」を使用するシーン。埼玉が誇るご当地グルメは、実はこれだけではないようだ。

 

「実は埼玉って消費量が全国的に見ても多い“うどん県”なんです。16年には香川に次ぐ2位になったこともあるんです! 汁をつけて食べる「武蔵野うどん」味噌ベースのいわゆる冷や汁をつけて食べる「冷汁うどん」埼玉県がブランド化した「熊谷うどん」などは、埼玉県民のソウルフードですね。関西の人にも評判がいいですよ。お土産には狭山茶がおすすめです。茶所としては涼しい気候の影響もあり、生産量は宇治や静岡より少ないんですが口に入れたときの甘味がすごいんです! また、最近は秩父で作っている『イチローズモルト』というウィスキーも人気です。流通量が少ないので、現地で買うのが一番確実です。お酒好きの人にプレゼントしたら絶対に喜ばれますよ!」

 

さらに埼玉では、見かけることのほとんどなくなった貴重な列車に乗ることもできる。

 

「西武線が運行している『52席の至福』という食堂車だけの電車が人気です。内部を全部改装して、テーブルでご飯が食べられるようになっているんです。関東で沿線を走りながら、本格的なご飯を食べるなんてなかなかできないこと。秩父~新宿と池袋間で運行しているので、遊んだ後で本格的な料理を食べながらゆっくり帰ってくるのも素敵ですよね」

 

最後に埼玉県への熱い思いを語ってくれた。

 

「一言でいうと、人そのものだと思います。『埼玉県ってなんもないよね!』って言われても『なんもないよねー』って言えちゃう人柄の良さ。だからこそアピールが下手な一面もあって(笑)。でも、ちょっと探せば魅力はめちゃくちゃあるところなんですよ」

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