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「これ新しい名刺なんです。お配りする第一号ですよ」

 

そう笑いながら「TAP(タップ)」と書かれた名刺を差し出したのは、オフィス北野が社名変更することを発表したばかりのつまみ枝豆(61)だ。

 

昨年3月末にビートたけし(72)が独立し、新体制となっていたオフィス北野が、2020年1月1日から「TAP(タップ)」に社名変更して再スタートを切ることを13日に発表した。突然の社名変更に様々な憶測が飛び交う中、同社社長・つまみが事の経緯を初告白した。

 

「もともと去年代替わりをしたとき、前社長の金銭や株の問題があったので、それらは忘れて『心機一転、頑張ろう!』と、殿にも言われました。だから当初から名前を変えるつもりだったんです。実は、すでにその時点で『TAP』という名前も決めていました。しかし、殿に社名変更の意思を伝えたら、『今のうちはネームバリューがあるし、封筒とかまだ大量に残ってるし、そのままやったらどうだ?』って言ってくれたので、ありがたく名前をそのまま使わせてもらうことになったんです」

 

そう神妙に語るつまみ社長。

 

「それから12月でちょうど1年経つので、まあ封筒も少なくなってきたし、業務的にも殿に“迷惑”がかかっているので変更することにしたんです。迷惑っていうのは、オフィス北野にまだ殿が所属してると思っている人が多くて、こちらに殿宛ての電話がかかってきたり、殿の事務所にこちらの要件がいったり。いまだに『たけしさんがいるんだからいいよね!社長になってさ!』とか言われることあるんだけど、『いないです!』って(笑)」

 

株主である軍団全員で社名変更を決めたという。

 

「面倒臭いので、殿には『申し訳ないんで名前変えようと思うんですよ』って9月末に伝えたら、『ああ、わかった。そうか』って、それだけ。今、運転手の問題とか色々出てきている中での社名変更だから『決別か!?』とか記事に書かれたりして、タイミング悪かったなって思うんですが、もう準備を進めてしまっていたので、発表しないわけにもいかなくて……。別に殿との関係は変わっていないですよ」

 

一部報道では、TAPは『Takeshi Army(たけし軍団) Production』の略とも報じられた。

 

「いえ、違うんです(苦笑)。そもそも『オフィスたけし軍団』っていう案も殿から提案されたことがあったんですが、普通のタレントや役者もいるし、それはやめようとなっていたので。軍団みんなでずっと悩んでて、いろんな案が出たんですよ。『オフィス・ニュー北野』にしようかとか。でも『ラブホテルみたいだな』ってボツに(笑)。結局、だいたいボケに収束してみんなあまり真剣に考えてくれないので、最終的に僕が決めました。実はTAPはタップダンスから取ったんです」

 

36年前、たけしから一番最初に習ったのが芸事がタップダンスだったという。

 

「何もできなかった奴らが、新宿の西口公園でタップシューズ履いて、みんなで毎晩練習したんですよ。本当に死に物狂いで。たけしさんは芸事をすごい大事にしている人だったんで、『芸事は、みんなが遊んでるときにためになるかわからないけど、真剣にやったっていう実績が自分の身になるから』って。コンサートでは、簡単なタップでもみんなでやるとやっぱ迫力があるんですよね。タップシューズ買って、裏にチップつけて。できないと『オマエらクビだ!』とか言われながら。だから必死になってやっいました。警察が何回も来るんですけど、来るたびに逃げてね。あの時代だからよかったけど、今なら不審者です(笑)。タップダンスってやったらわかると思うんですけど、めちゃくちゃ大変なんですよ。だから初心にかえるってことでTAPにしようと思ったんです。それにちょっとふざけて、格闘技の『参った』のときのタップってあるじゃないですか。去年、誰もいなくなって参っていたので、『参ったの意味も込めてTAPでいいんじゃない?』ってことで決まりました」

 

TAPへの変更を最初に聞いたたけしはどんなリアクションを?

 

「去年、僕とダンカンで殿に新会社名を伝えに行ったんです。『“タップ”はタップダンスのタップです』といったら『そうかい』と普通に言葉が返ってきたので『それに、プロレスなんかでギブアップでマットをパンパンとたたくタップの意味もあります』と付け加えたら『いいね~、早く会社潰れねーかなあ(笑)』と冗談で言ってくれました」

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