はあちゅう&しみけん「家族会議」夫は物、妻はデータに執着

2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうとしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第21回。しみけんの「モノ収集癖」をめぐって、会議は白熱します。

 

 

はあちゅう「『けんちゃん、モノをたくさん持ちたがる問題』、まだ言い足りないんだけど(笑)」

 

しみけん「なになに?」

 

はあちゅう「自分の部屋にモノがあふれてるのはいいけど、共有スペースは勘弁してほしい。ボディソープ戦争もあったよね」

 

しみけん「あれね(笑)。僕は顔と体と局部で、別々のボディソープを使うから」

 

はあちゅう「1本使い切ってから次のを買えばいいのに、けんちゃんは一度にたくさん買ってきて、気分で使い分けて、しかも最後まで使い切らずに飽きちゃう。あと、靴も同じようなの、7足持ってるよね」

 

しみけん「うん。『今日は雨だから汚なめのやつを履こう』とかね」

 

はあちゅう「靴下もTシャツも、めちゃくちゃ集めるよね。私は、お洋服なんて、ラック1つ半くらいしかない。人前に出る仕事してる女子にしては、かなり少ないよ。ウオークインクローゼットは、けんちゃんが全部占領してる。なんでもたくさん所有したがるよね。車なんて一時期5台も持ってたじゃん。体はひとつしかないのに、なんで?」

 

しみけん「体はひとつだけど、気持ちはいっぱいあるから。その日の気持ちで変えたい」

 

はあちゅう「車も、靴下やTシャツを買うような感覚なのね」

 

しみけん「靴、靴下、車に関しては、僕を外に運んでいってくれるアイテム。『冒険のお供』みたいなイメージなんだ」

 

はあちゅう「私からすると、乗り物は『たんに目的地に自分を運ぶツール』にすぎないよ。ハサミと同じ。私がハサミを30個持ってたら、何に使うのか疑問に思うでしょ?」

 

しみけん「いや、『ハサミ好きな人なんだなあ』って思う(笑)」

 

はあちゅう「でも、私に『また新しいバッグ買ってるの?』って言ってくるじゃない」

 

しみけん「あれは、あのやり取りが好きなんだよ。はあちゅうって、バッグの中に3つくらいバッグ入ってるじゃん……。それを、いちいち説明してくれるのが好きなんだよね」

 

はあちゅう「そうか……。あと、世代かなって感じるのは、けんちゃんって、昔の携帯電話をずっと持ち続けてるよね。私たち世代はデータさえ引き継げば、端末は下取りに出しちゃうんだけど」

 

しみけん「昔のPHSを眺めて、懐かしむんだ。本もそうなんだけど、読むことだけが役回りじゃない。携帯も、データ自体や通話することが大事なんじゃなくて、モノとして存在してることが嬉しくて。化石と一緒。アンモナイトが発掘されたら、捨てないでしょ?」

 

はあちゅう「化石も携帯も、博物館に行ったら現物が見られるんだから、手元に置いとかなくてもよくない? 本も図書館に行くか、読みたくなったとき買えばよくない?」

 

しみけん「手でさわりたいんだよね」

 

はあちゅう「思わないなあ。データに関しては執着あるけどね。二度と閲覧しないような写真データも残してるけど、プリントアウトしようとは思わない。高校時代のクラスTシャツとかも、写真に撮ってすぐ捨てる。特別なことを除いて、思い出はモノではなく、データで持ちたい」

 

しみけん「執着してる部分が違うんだよ。僕は物理的に残したい」

 

はあちゅう「そういえば、けんちゃん、40年間ずっと取ってある布団があるよね」

 

しみけん「『ふわふわちゃん』ね。それにくるまって生まれたから。いわゆる『ライナスの毛布(※1)』よ」

 

はあちゅう「つき合いたてのころ、ボロッボロのやつを見せられて『ふわふわちゃんを紹介します』って言われた(笑)。超汚ないのに、毎日それと一緒に寝たがる。それはいいんだけど、洗うのも嫌がるよね」

 

しみけん「洗うと、布がちぎれちゃうから」

 

はあちゅう「無理やり洗ったら、水が真っ黒になって糸くずみたいなのも出てきたから、捨てようとしたら、けんちゃん、それを全部集めて、枕元の容れ物に入れてる」

 

しみけん「いつか生き返るかもしれない(笑)」

 

はあちゅう「私から見たら、けんちゃんは人生に必要なものが多すぎるんだよね。私は、いま必要なもの以外は持たない主義だから、全然違う価値観で生きてる。ほら、去年の夏に買ったストライプのシャツも」

 

しみけん「ローソンの店員さんみたいな服ね(笑)。スタイリストさんに選んでもらって、そのときも『これ着る勇気ないな』って思ったんだけど、違う自分も見てみたいなと。でも、スタイリストさんがいないと、やっぱり着ない」

 

はあちゅう「1回も着ないで紙袋にずっと入ってたから、『買っただけで満足したんだろうな』って思った。私なら1回は着る」

 

しみけん「最近は、カストリ雑誌(※2)にハマってる」

 

はあちゅう「それ! 私が朝起きると、夜中にネットで入札して買っちゃってたりする。しかも、買ったことを後悔してるし(笑)」

 

しみけん「夜中の買い物は危険。『一度 “欲しいものリスト” に入れて、朝冷静になってから……』とは思ってるんだけど、なかなか」

 

はあちゅう「ちょっとした、“買い物依存症” だよね。買うこと自体に喜びを見出してる。けんちゃん、ネットで買って届いても全然開封しないから、いつも私が代わりに開封して『届いたよ』って伝えるよね」

 

しみけん「しかも、届いたときには、もう興味を失ってることがあるんだよな、僕……」

 

※1 ライナスの毛布/スヌーピーが登場することで知られる、米国のマンガ『ピーナッツ』のキャラクター・ライナスが、いつも肌身離さず持っている毛布。「子供が執着することで安心感を得るもの」の象徴で、成長してからも変わらず持ち続けるケースも少なくない

 

※2 カストリ雑誌/戦後大量に刊行された、大衆雑誌。性風俗や犯罪についての煽情的な記事で構成されている。3号程度ですぐ廃刊したことから、「3合飲むと潰れる」といわれた粗悪な安酒「カストリ酒」から名づけられたとする説が有力

 

【はあちゅう】

1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。ブログ「旦那観察日記」で、夫婦生活を鋭意発信中

 

【しみけん】

1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)が発売

 

取材&構成・稲田豊史
(週刊FLASH 2020年1月28日号)

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