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2018年7月に事実婚を発表し、2019年9月に長男が誕生した、はあちゅうとしみけん。活躍する業界もファン層も違う異色夫婦が、「これ、どうする?」「あれ、どう思ってる?」と赤裸々に語り合う本誌連載「家族会議 議事録」の第26回。想像以上に揉めごとの多い嫁姑問題、夫が取るべき行動とは?

 

 

はあちゅう「前回、『私たち夫婦には、義実家についての問題はない』って話になったけど、世の中には苦しんでる人もけっこういるよ。私の知り合いの女性も、嫁姑問題で離婚したいって言ってた」

 

しみけん「ほほう」

 

はあちゅう「義母が、本人たちの結婚式にも、すごく口出ししてくる人で、『身内に不幸があったので延期したい』って言ったら、『絶対させない』って反対されて……。『姑が無理』ってなったのをきっかけに、旦那とも仲悪くなっちゃったって。『彼があの人から生まれたと思うと、受けつけられない』みたいな。いまは子供がいるから離婚はしないけど、本当に形だけの夫婦関係になってて、夫婦ともに不倫してるらしい」

 

しみけん「そういうとき、旦那はどういうスタンスなの?」

 

はあちゅう「姑には強く言えないみたい。うちの母が、父の実家で肩身が狭かったときも、父は三男だったこともあって親戚にズバッと言えなくて、母は『もっと味方になってほしかった』って言ってた」

 

しみけん「夫としては、妻の味方をしつつ、親のメンツを保つ必要があるよねぇ。100:0じゃなくて、50:50の折衷案で終わらせる立ち位置というか」

 

はあちゅう「それって、難しいよね。たとえば具体的にいうと、義母は嫁に『年末年始に2泊して手伝ってほしい』って言うけど、嫁としてはふだんも働いてるし、年末年始くらいは夫婦水入らずでゆっくり休みたい。『さあどうする?』ってやつ」

 

しみけん「実家で、『旦那が義母や嫁よりも働く』じゃダメ?」

 

はあちゅう「それじゃあ、2泊3日が回避されないよ。『妻としては、実家に行かないですむ環境を旦那に作ってほしい』って話」

 

しみけん「なるほど。そもそも『義実家に、なんとしても泊まりたくない』と嫁に思わせてしまった時点で、難しい問題に……。旦那がよくない、とは思うんだけど……」

 

はあちゅう「嫁的には、言い訳を作ってでも回避したいんだよ。年末年始は混むとか、交通費が高くなるとか」

 

しみけん「それは先延ばしになるだけで、根本的な解決になってないからダメだよ」

 

はあちゅう「年末を避けられれば、親戚が集まってる場所に居合わせたり、おせちの準備をしなくてもいいから、まだまし。一族のなかで孤立するのが嫌なんだよ」

 

しみけん「だとしたら、親族に嫌みったらしいことを言う人がいるなら、旦那がとことん話し合うべき。『もっとみんなが笑顔になる言い方をしよう』と。自己都合による言い訳だけでは、永遠に問題解決しないから」

 

はあちゅう「そうだね。そこで、旦那さんが仲介役というか、交渉人を買って出てくれるなら、たとえ状況が変わらなくても努力はしてくれたから、妻の気持ちは収まる。旦那が黙り込んで向こうの味方みたいになるから、妻がつらいのよ」

 

しみけん「そんな旦那、いる?」

 

はあちゅう「けんちゃん! あのね、めちゃくちゃいるから!!」

 

しみけん「はあ……」

 

はあちゅう「母親と息子の絆って、時に気持ち悪いくらい強いって聞く。要は過保護。うちの父も、祖母からすごくかわいがられていたから、息子との絆を、嫁である母と張り合うようなところがあったらしい」

 

しみけん「僕の母が、はあちゅうにそれやってきたら、ちゃぶ台蹴り飛ばして激しく噛みつくけどなあ」

 

はあちゅう「そうやって妻側についてくれるのはありがたいけど、世の中の男性には親に強いことが言えない人も多いはず。妻に『まあちょっと、うちの母の言うことも聞いてやってくれよ』なんて説得にかかる」

 

しみけん「そんな旦那いるの?(笑)」

 

はあちゅう「話に聞く限り、超いる」

 

しみけん「うちの母、人のやることに、あんま口出ししないタイプってのもあるか……」

 

はあちゅう「義母が料理にうるさくないほうが、妻は気がラク。義母と夫がベタベタしてて、かつ料理にいろいろ言われると、妻は女としても否定された気分になる。義母と夫が、恋人関係みたいに見える。そうなると、女同士で男の取り合いみたいになるの。嫁と姑は、一度こじれたら大変なのよ。息子とデートしたがる、お母さんもいるし」

 

しみけん「デート?」

 

はあちゅう「いるよ。あとは、嫁を査定したりね。『私の審査を通らないと結婚させない』、みたいな姑もいる。とにかく、けんちゃんが思ってる以上に、親子関係や親戚関係で言いたいことが言えなかったり、悩んでる女性は多いんだよ」

 

しみけん「そうか……言えないものか……」

 

はあちゅう「旦那が、『お母さんもお父さんもお嫁さんも好き、全部が大事』ってなってるからじゃないかな」

 

しみけん「旦那が全方向にいい顔しようとすると、悩みが大きくなりそうだね。母親にも父親にも親族にも妻にも、波風立てないで、いい顔したい。日本人男性って、嫌われることに慣れてないから、断わる練習とか、人に嫌われる練習をしたほうがいいよ」

 

はあちゅう「そうだね。そもそも、年に何回も関わらない相手の親のことを、必要以上に考えすぎないほうがいいと思う。不安材料が増えるだけだから。結婚してみて向こうの親がひどかったと判明しても、コントロールできないから。それで言うと、私たちが事実婚を選んだのも、パートナーと対等な関係を結びたかったから。家と家の関係じゃなくて、個人と個人との関係で生きていきたかったからだよね」

 

しみけん「そうだよね」

 

【はあちゅう】

1986年、神奈川県生まれ 慶應大学在学中より、ブロガー活動を開始。会社員経験を経て、2014年、フリーに。1月16日に新著『とらわれずに生きるための幸福論 じゃない、幸せ。』(秀和システム)を発売

 

【しみけん】

1979年、千葉県生まれ 1998年にAVデビューし、出演本数は約1万本の現役AV男優。最新刊に『しみけん式「超」SEXメソッド』(笠倉出版社)がある

 

取材&構成・稲田豊史
(週刊FLASH 2020年3月3日号)

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