「スピード感があって先の読めない展開は、演者の僕らも驚きの連続です。ドラマを見た方からも、“序盤から衝撃が大きすぎる”という感想をいただきましたが、まだまだ序の口ですよ(笑)」
そう語るのは、放送中のドラマ『ギルティ〜この恋は罪ですか?〜』(読売テレビ・日本テレビ系にて木曜23時59分〜)に出演する町田啓太(29)。
主人公・荻野爽(新川優愛)はやりがいのある仕事に恵まれ、誰もが羨む幸せな結婚生活と思いきや、まさかの夫の裏切りに遭う。傷ついた彼女の唯一の心の支えとなるのが、町田が演じるイタリアンレストラン店主・秋山慶一。彼女の高校時代の恋人で偶然再会した、その人だ。
「周囲の人間たちに裏切られ続ける爽にとって、秋山と過ごす時間だけが救いです。彼女を癒す存在として大切にシーンを積み重ねたいと思いますが、実は秋山も爽に隠していることがあって……」
愛憎入り交じったドロドロの展開と、初恋の相手への胸キュンの恋心が描かれ、“ドロキュン”なる造語を誕生させた今作。
「爽と秋山のシーンはキュンキュンしていただけるかと思いますが、“ドロドロはないの?”と聞かれたら、“わからない”としか今は言えない。おそらくそこが、このドラマの面白さなんじゃないかな」
劇中、高校時代の回想シーンでは制服姿を披露する町田。
「ブレザー姿は、着慣れていないこともあるし、そもそも僕が高校生をやって大丈夫だったのか? という不安が……(笑)」
愛情表現が苦手な秋山だが、本人の学生時代はどうだった?
「僕はバンバン言ってました!(笑) でも、臆病になる男性の気持ちもわかりますし、相手を気遣うほど本当のことを言えないって、男にはあるんですよ」
俳優デビュー10年の節目を迎えた今年、30歳になる。
「何をやるにもいろいろ考えながら、ただがむしゃらに突き進んできたと思います。もともとダンスが好きで、最初から芝居一本でいこうと考えていた人間ではないので、そのぶん努力をしなきゃいけない、と。一つのことに集中するとそれしか目に入らないところがありました」
と振り返り、今は冷静に自己分析できて、視野も広がったと話す。
「もうじき30歳になる僕が高校生役をやらせていただき、俳優という仕事は、いつ、どういうものに挑戦できるかわからないなと、改めて実感しました。そして、そういう部分もこの仕事を続けていくうえで楽しみの一つだと思います」
「女性自身」2020年4月28日号 掲載