「今年は自分にとって節目の年だと思っています。ただ、それは周りの人たちを見ても、世界を見ても同じことが言えるような気がするんです。社会が大きく変化していくときなのかなぁって……」
そう語るのは、20年所属した芸能事務所を退社した柴咲コウ(38)。今後は、自ら代表を務める会社・レトロワグラースで芸能活動のマネジメントを行うが、それも彼女の強い意志によるもの。
「これまではどこかで人に頼っていたし、芸能活動は人が構築してくれたところにポンと入るような感じで、受け身だったと思います。でも、これからは自分の居場所は自分自身で作らなければならないというか、心地いい場所を提供する側に回っていくんだなあと思います」
その言葉が示すように、春からはYouTubeで公式チャンネルを開設。ライフスタイルや環境問題などについての自身のアイデアを発信している。
「家で料理をすることが増えましたが、作らなきゃいけないと思わず、楽しもうと思ったほうがいいんじゃないかなって。お味噌でも何でも当り前のように買っていたものを一から造ってみると、原材料がわかるので安心していただけます。また、美容やメークについてあまりお話しする機会がなかったのですが、このお仕事で培ってきたノウハウをみなさんにご紹介できたら、と」
現在放送中のNHK連続テレビ小説『エール』(毎週月~土曜8時~放送中。※土曜は1週間を振り返ります)では伝説のオペラ歌手を熱演。女優として、実業家として、充実した日々が彼女をますます美しくしている。
「自分がワクワクすること、ときめくことに素直に生きていきたいですね」
「女性自身」2020年6月9日号 掲載