デヴィ夫人と同居する現役女子大生の加藤万里奈さん。 画像を見る

いったいどういう関係なの!? デヴィ夫人(80)のそばでほほ笑む加藤万里奈さん(21)は現在、夫人宅に居候中。個性的なキャラクターで対談中も夫人を笑わせていて仲のよさがうかがえましたーー。

 

加藤「夫人から自宅に電話がかかってきて。『あなたの部屋が完成しました。いつ来てもいいですよ』という言葉を聞いたときは驚きました。すぐに家族会議を開いて“まずはよく考えよう”と。でも“貴重な経験になるからありがたくお受けしよう”と決めました。一緒に暮らすようになって1年4カ月がたちますが、毎日が新鮮です」

 

黒髪が印象的な21歳の現役大学生・加藤万里奈さん。彼女が語る“夫人”とはあのデヴィ夫人だと聞けば、驚かずにはいられない。

 

もともと知り合いだった2人の同居のきっかけは、加藤さんが実家のある茨城県水戸市から片道3時間以上かけて通学していることを知った夫人の“私の家から大学に通えばいいじゃない”の一言だった。都内の高級住宅地にある夫人の別宅をリフォームし、彼女のための寝室も用意されたのだ!

 

夫人「一緒に住むのは楽しいですよね。私、スマホの使い方がわからないんですけど、LINEも彼女がやってくれるので助かりますし」

 

加藤「血の繋がりがあるわけではないですし、最初はなぜここまでしてくださるのだろう、と信じられませんでしたけどね。私の実家に来て母とも話してくださいましたし。母とはちょくちょく電話や手紙のやりとりをしてくださって」

 

今では、起きるのが苦手な加藤さんをモーニングコールで起こすことが夫人の朝の日課の一つ。

 

加藤「毎朝、『あなた、遅刻しますよ』って起こしてくださる。で、起きると、夫人が用意してくださったパンやフルーツがテーブルに並んでいて。『夫人、私、学校に間に合わないです!』と言うと、『じゃあ、くわえていきなさい!』っておっしゃるので、パンをくわえながら走ることもしょっちゅう(笑)。おなかがすいちゃうからと、夫人の家のお菓子を袋に詰めて持たせてくださることもあります」

 

夫人「だって、起こさないと平気で昼まで寝てますよ。あなた、ベッドに入ってからもスマホをいじってるんじゃない?」

 

加藤「やってない……」

 

夫人「絶対、やってると思う。本当にやってないんだとしたらあなた、8時間以上も寝てるんだから睡眠は十分じゃないの?」

 

加藤「いや、8時間はちょっとキツいんだよな……」

 

夫人「こんなだから、水戸のお母さまも自分の手を離れて助かっているみたい(笑)」

 

加藤「夫人はとにかく優しいんですよ。仕事先から“あなた、ご飯はちゃんと食べた? 冷蔵庫に○○があるから食べなさい”とかマメに連絡をくださいます。料理もしてくださって……」

 

夫人「実は、私、この年になるまで全く料理をしなかったんですよ。でも、あるとき、料理下手なお手伝いさんに代わって作ってみたら、それがとてもおいしくできて、あら、私、天才だわ! って(笑)。習ったことはないので名前のあるようなものは作れませんけれど、冷蔵庫にある残り物とかでささっと何かを作るということは好きで、最近はよくやっています」

 

さらには加藤さんの大学の宿題を夫人が手伝うこともあるそうだ。

 

加藤「英語をはじめ、ほかの科目もすべてみてくださいます。政治などの難しい課題も一緒に考えてくださいますし、英文はネイティブな英語を使ってスラスラと。ただ、大学の先生には私が書いたものでないとすぐにバレます(笑)」

 

2人の出会いは約7年前にさかのぼる。

 

加藤「たぶんバラエティ番組『イッテQ!』を見たのかなあと思いますが、中学1年生のころからずっと夫人が大好きでした。夫人を見た瞬間、“この方に会わなきゃいけない”と思ったんです。顔が好きとか、そういうことでない、インスピレーションみたいなもの。“会ったら、きっと私の人生が大きく変わる!”って思いました。周囲は冷ややかに見ていたと思います。あるとき、将来の夢を発表することがあって、『デヴィ夫人に会うことが私の夢です』と言ったら、先生から『現実的でない』と注意されたこともあります」

 

まだ中学生だった彼女は、夫人に会うため、SNSを駆使して夫人の行動や交友関係をとことん調査。夫人と友人だという人がいれば、迷わず会いに行ったが、無駄足のことも少なくなかったという。しかし、努力のかいあって、数年後、夫人が開催したパーティに潜入することに成功した。

 

夫人「初対面は、うるさいコだなあという印象でした。私、好きじゃないですよ、うるさいコ(笑)」

 

加藤「でも、それは私の戦略だったんですよ。そのときは、たとえ嫌われてもいいから、夫人の記憶に残ることをしようと決めていましたから。話題になるネタをいろいろ集めて、会った瞬間から話が途切れることのないようにしゃべり続けました(笑)」

 

夫人「悪く言えばストーカーですよね(笑)。ただ、その積極性と行動力は素晴らしいと思います」

 

「女性自身」2020年9月29日・10月6日合併号 掲載

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