金曜ドラマ『恋する母たち』(TBS系/金曜夜10時~)は、息子たちが同じ学校に通う石渡杏(木村佳乃)・林優子(吉田羊)・蒲原まり(仲里依紗)の3人の母たちの三者三様の恋が描かれている。原作が柴門ふみ、脚本が大石静という最強タッグによる作品で、今期大注目のオトナの恋愛ドラマだ。
同じ会社に勤める上司の優子に恋をする赤坂剛を演じる磯村勇斗(28)に話を聞いた。
――磯村さんから見た赤坂剛の人物像は?
赤坂は仕事に関してはデキる男です。新しい角度から物事を見て提案できて、考え方も生き方もイマドキな感じでしょうか。恋愛に関しては、優子さんに対してかなりがつがつアピールしていく肉食系男子。今までずっとモテてきて、女性をとっかえひっかえして、長く付き合ったことがないような恋愛をしてきましたが、優子さんと出会って、改めて「恋愛とは?」と考え始めます。自分の気持ちに素直でピュアだとは思いますが、好きな人を目の前にすると、“Sっ気”を発揮していますよね(笑)。
――赤坂のような男性を磯村さん自身はどう思います?
女性に対してなりふり構わず一途に邁進するので、今の若い男性には珍しいタイプかもしれません。赤坂みたいな男性が現実にいたとしたら、僕自身はちょっと煙たがるタイプかもしれません(笑)。でも、それほど自分の欲求を我慢できずに、言動に移せるのは羨ましくもあります。
――役作りで参考にしていることは?
実はまったくないんですよ。今回は原作もありますが、僕自身はなるべく自分なりに演じられればと思っています。監督や吉田羊さんと話し合って、赤坂剛というキャラクターを詰めています。
――第3話の全裸シーン、第4話のオフィスで無理やりキスをするシーンなど、ネットでも話題になっていましたね。
本当にありがたいです。全裸シーンは前張りだけだったんですよね。キスシーンやベッドシーン、全裸で演じることを僕はこれまでやってきていなかったので、新たな挑戦でした。未知の世界だったので、実は最初、抵抗感もあったのですが、いざやってみると、楽しくなっちゃって(笑)。気持ちの部分でも吹っ切れて、「裸のままでいいや」という解放感に満ち溢れちゃいましたね。吉田羊さんがなんでも受け入れてくださるので、安心して演じられました。
――既婚者の優子に熱烈アピールをする剛。オトナの危険な恋ですよね。
そうですね。ストーリーとしては、決してピュアな恋ではありません。年上上司の女性と年下部下の男性の恋愛自体はいいと思います。仕事で関わると人柄もわかりますし、年齢関係なく、仕事をしていくうえでお互い認め合って、好きになるのは素敵なことですよね。片方が家庭を持っているとなると、現実的には難しいとは思うんですけど……。
――磯村さん自身は、年上の女性をどう思いますか?
僕は年上の女性好きなんですよね。包容力を感じますし、安心して一緒にいられる。自分より人生経験があるので、いろいろ相談できるでしょうしね。自分より上回っていると思うからこそ気になるし、赤坂みたいにちょっとちょっかい掛けたくなるのかもしれませんね。
――今後の剛と優子の恋の展開を話せる範囲で教えてください。
2人の恋が盛り上がったところで、優子さんが転勤してしまい、離れてしまいます。優子さんにセーブをかけられてしまったので、剛はどうすることもできない。このままこの恋が終わってしまうのかと思われる人も多いかもしれません。このまま終わるの? と思いながらも、今後の展開を楽しみにしていただければと思います。
――ドラマ全体の展開は?
母たちは三者三様の恋を見つけて邁進していきますが、当然いろいろと問題が出てきます。見どころとしては、その葛藤の部分。母たちがどう選択して生きていくのか、ドラマを見てくださっている女性の励みにもなるでしょうし、共感も得られると思います。
――最後に、『恋する母たち』を見ている方にメッセージを。
あくまでドラマなので、フィクションとして楽しんで見ていただきたいのが大前提です。やはり“危険な恋”ですから、現実にはなかなかできないことをドラマで表現して、妄想を具現化しているので、そのあたりを楽しんでもらいたいです。女性には何歳になっても、年齢に関係なく、恋をしてほしいですし、恋をすることで、人生ももっと美しく輝くのではないかなと思っています。