東村アキコ「ラザニアをきしめんで再現」都会に憧れた幼少期
画像を見る 徳永英明のセクシーすぎる長髪・ひげ姿

 

■都会での生活に憧れていた

 

バブル全盛期、目を皿のようにして見たトレンディドラマの都会生活は、憧れそのもの。

 

「おしゃれなカフェバーもイタリアンレストランも、私にとっては別世界。東京から遠く離れた宮崎に住んでいたから、ラザニアの存在すら知りませんでした。“ラザニアって、なんなん? すごくおいしそうやな”って。でも、ラザニアを出すお店は近所にないから、平べったいパスタの代わりにきしめんを使って、自分で作ってみたんです。いま思えば、味は一緒でしたね。おいしかった!」

 

そんな時代に出会ったのが、徳永英明だ。

 

「親戚が多くて、お正月には15万円くらい、お年玉をもらえていたんです。それで徳永英明のレコードやカセットテープを買い、ファンクラブにも入会しました。年会費は3,000円くらいだったかな」

 

生まれて初めて1人でコンサートに行ったのは、中1のとき。

 

「もちろん、徳永英明です。それまで武田鉄矢やダークダックスを親と見に行ったことはあったけど、チケットも自分で取りました。宮崎に西村楽器店という、レコード屋さんも兼ねた店があって、そこでチケットも扱っていて。発売日の朝、開店してすぐに行くと、店のおじさんが座席表の書いてあるボードを取り出して、『どこにするね?』と。空いている2列目の席があったから、『ここ!』と指さしました。すると、おじさんはその部分を赤く塗りつぶし、チケットを渡してくれて。“開店を狙って行ってよかった”って思いながら、チケットを大事に持って帰りましたね。コンサートも、全細胞が沸騰するくらい興奮して……、本当によく覚えています」

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