「年末に向けて、私たちの合い言葉は、『目指せ、紅白!』。新曲には、同世代だけでなく、日本中を元気にしたいとの思いが込められています」
アラフォーアイドル・グループの草分け『情熱Dream』(東京)のリーダー・Naoさんが語る。つんく♂×CAMPFIREの夢支援型プロジェクト『Dooon!』発の企画としてスタートした「アラフォーアイドル輝けプロジェクト」。
この10月6日、日本各地よりプロジェクトに参集した20組48名が、つんく♂の作詞作曲による同世代への応援歌『All Together 限界超えよ!』で、テイチクエンタテイメントから悲願のメジャーデビューを果たした。
そもそものきっかけは昨年秋、同じく草分けの『悪女時代』(広島)が、つんく♂に「アラフォーアイドルのテーマ曲を作ってほしい」とツイッターなどを通じて依頼したこと。
すぐにつんく♂も、
「えっ、アラフォーアイドルなんて、いるんや。これぞ、日本の文化!」
と熱烈な共感を示し、ここからプロジェクトが動き始めた。
「曲を作ってもらうには、いくつか乗り越えるべきハードルがありました。クラウドファウンディング達成や歌唱チームを決めるバトルなどです」
レコーディング権を勝ち取ったのは悪女時代だったが、2位の情熱Dreamはじめ全参加グループが、ステージで持ち歌として歌える権利を得た。
現在、日本で最多数の世代となったアラフォー。なのに元気をなくしかけているのでは、とNaoさんは問いかける。
「世の中には、『えっ、アラフォーなのにアイドル!?』という後ろ向きの声や、特に女性自らが『40過ぎたたらオバサン』と決めつけていたりします。だからこそ、歌詞にもある“今日より若い日は2度と来ない”という気持ちでチャレンジを続けたいんです」
実は、情熱Dreamは4年前に本誌シリーズ人間に登場。そのときのメンバーは7人だったが、現在は4人に。
「コロナ禍で、パート先から『人の集まる所に行かないように』と告げられ練習場所に来られなくなったり、親の介護などでチームを去ったメンバーもいます。そうした仲間の分も、頑張っていかなきゃと思うんです」
そんなときモチベーションになるのが、ZOOMを通じハワイのつんく♂から贈られた言葉だ。
「せっかく、いくつもの苦難を乗り越えて始めたんだから、3年はやり続けような」
11月20日には、原宿ベルエポックホールでメジャーデビュー記念イベントを開催。
「日本中のアラフォーアイドルが集結します。ずっとコロナ禍でしたから、初対面のグループも多いので楽しみです」
そして冒頭の通り、目下の夢は年末のNHK紅白出場。
「“話題ワク”でもいいから、出たい(笑)。私たちの歌で、いくつになっても輝いていられるんだということを伝えたいです」